【日本ハム】育成ドラ3の秘密兵器・山口アタルが“キン肉アタル”へ「これしかない」 ベンチプレス147キロの怪力
スポーツ報知
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2023.1.23(月) 14:55
日本ハムの新人合同自主トレが23日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で行われた。この日は雨が降っていたため室内練習場での練習となったが、キャッチボールやノック、打撃練習などでドラフト1位・矢沢宏太投手兼外野手(22)=日体大=らが汗を流した。
存在感を解き放っていたのは育成ドラフト3位で入団したカナダ出身の秘密兵器・山口アタル外野手(23)=テキサス大タイラー校中退=だ。日本人の父と、カナダ生まれでギリシャ人の母を持つルーキー。米国の大学時代は投手で、入団テストを経て育成契約をつかんだ異例の経歴を持つ。この日はティー打撃で力強いスイングを披露。2月1日からのキャンプへ向けて「めっちゃ楽しみです。初めて沖縄に行くので。いっぱいいいことを聞いた。めっちゃきれいと聞いたからそれが楽しみで。(沖縄は)リゾートみたいなかんじと聞いた。暖かいところだし、きれいなビーチがあったりとか。(カナダの)バンクーバーは寒いし、そういうリゾートみたいなところはない。人生初めて(リゾート地のようなところに行く)という感じ」と心を躍らせた。
長袖のシャツ、長ズボンを着ていてもパッと見ただけで分かる筋骨隆々な肉体。ベンチプレスは147キロを上げ、手の勢いを使わない垂直跳びは69センチとチームトップレベルの数字をたたき出した。50メートルは5秒9。まさに“フィジカルモンスター”だ。筋力には自信を見せる山口は「これ(筋力)だけしかないから。これだけはしっかりしないと、なにもない。アピールポイントなので」。高校2年までは50メートル7秒台で懸垂も1度も出来なかったというが、高校3年から本格的に筋力トレーニングで、圧巻の肉体を手にした。
名前が「アタル」であることから、ドラフト直後にはSNSを中心に人気漫画「キン肉マン」の「キン肉アタル」と重ね合わせて話題になっていた。山口は「キン肉マンのお兄ちゃんが、アタルってお父さんに教えてもらった」と苦笑いだったが、これまで読んだことや見たことのない「キン肉マン」に興味を示し「是非見る。1回見てみます」と鼻息を荒くした。
昨年6月に投手から野手に転向したばかり。直近5年間はほぼ打撃練習をしていなかったといい「バットを振っている回数が、みんなと比較してはるかにみんなとは人生の中で少ないから、追い付こうと思って振っている」。休日や夜間に自主的にバットを振り込むなど必死だ。練習法も動画サイトや友人に聞くなどして試行錯誤。ドジャース・ベッツやヤンキース・ジャッジのフォームを参考にし「ベッツとジャッジを合わせたら、いい振りみたいな感じと思っている」と高い理想を掲げている。
キャンプは2軍スタート。伸びしろたっぷりの23歳は「バッティング、パワー、スピードの、走攻守まとめた選手としてアピールできたらいい。まだちょっと守備下手くそだけど、もうちょっと頑張ってうまくなって、走攻守(そろった)の選手になりたいと思います」と意気込んでいた。
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