楽天の育成ドラフト４位・永田颯太郎内野手（２２）＝国立台湾体育運動大＝が２０日、現役大学生とプロの“二刀流”を両立させる決意を示した。留学先の同大では間もなく４年生の後期日程が始まる時期に差し掛かっている。卒業までに２科目の単位取得が必要で、キャンプ中やシーズン開幕後もオンラインでの授業やリポートの提出が必須。既に卒業に必要な資料は提出済みだと言い「どういう形になるかは分からないけど教授と相談しながら（単位を）取っていく」と二足のわらじを履きながらグラウンドを走り回ることを誓った。

　約５０人がいるクラスでは常に成績上位者に名を連ねており、ここまでセメスター（前後期制）で７期中３期でクラス１位を獲得。猛勉強の末、中国語をマスターし、言葉の壁を乗り越えた努力家だ。

　この日は仙台市内の２軍施設で新人合同自主トレに臨み、ノックでは軽快なグラブさばきを披露した。「支配下は目標というか、自分の中で達成したいノルマ。少しでも早く支配下登録されて１軍でショートのレギュラーを取りたい」と大出世をもくろむ背番号１３１。まずはキャンプからアピールに励む。

（長井　毅）

　◆永田颯太郎（ながた・そうたろう）２０００年１０月１１日、愛知県生まれ。２２歳。小１から上名和ライオンズで外野手兼投手として野球を始める。東海市立名和中から菊華高に進み、１年夏からベンチ入り。３年夏は中京大中京に敗れ、３回戦敗退。１９年に国立台湾体育運動大に進学。１７８センチ、７４キロ。右投左打。

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