【楽天】一関市出身の阿部寿樹内野手 岩手新球場での5・16ソフトバンク戦「楽しみ」
スポーツ報知
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2023.1.21(土) 03:30
中日からトレードで加入した楽天・阿部寿樹内野手(33)が20日、愛知県内で自主トレを公開し、オンラインで取材に応じた。岩手・一関市出身の地元戦士は移籍1年目の活躍を約束。4月にオープンする「いわて盛岡ボールパーク」(愛称・きたぎんボールパーク)では5月16日にはソフトバンク戦が行われる予定で、がい旋出場を待ち望んだ。
晴れやかな表情だった。阿部は東北で迎える8年目のシーズンに向けて「プロ1年目のような気持ちです」とルーキーのごとくフレッシュな心構えで臨むことを明かした。涌井との交換トレードで中日から新加入。心機一転の思いでグラウンドに立つつもりだ。
故郷に錦を飾る。一関一高時代にプレーした県営球場が老朽化により3月で閉館。4月にオープンする新球場「いわて盛岡ボールパーク」では、5月16日に同球場初のプロ野球試合としてソフトバンクとの主催試合が開催される。自身の活躍を一目見ようと、地元から多くの知人や少年少女たちが訪れることが予想される。「忘れられていないことを祈ります」と冗談交じりに笑ったが、「東北ではなかなか試合ができない。プロになってから(試合で)岩手には行ったことがないのですごく楽しみにしています」と喜びをかみ締めながらプレーすることを約束した。
年末は岩手の実家に帰省し、つかの間の休みを満喫したが年始からは戦闘態勢に入った。愛知に場所を移して自主トレで体を追い込んでいる。細身にヒゲの風貌から「マスター」の愛称で親しまれる男も今年の12月で34歳になる。中堅からベテランの域に差し掛かるだけに、体と向き合いつつ「2月1日からしっかり動けるように、体も心もしっかり準備できれば」とキャンプインへ照準を合わせて汗を流す。
中日では勝負強さと堅実な守備で二塁のレギュラーとして中軸を任された。楽天では不動の二塁手・浅村を筆頭に、多くの内野陣がレギュラーを狙う。阿部も石井監督から500打席立つようリクエストされており期待は十分。「けがをせず、結果を求めてやっていきたい」。岩手の星が10年ぶりの日本一の旗手となる。(内藤 菜月)
◆いわて盛岡ボールパーク 愛称・きたぎんボールパーク。岩手県営球場と盛岡市営球場の老朽化に伴い、新たに岩手県と盛岡市の共同管理で盛岡南公園内に建設。4月1日に開場予定。こけら落としは4月1日に花巻東―早実(東京)、2日に盛岡大付―八戸学院光星(青森)と県内強豪私立高校の試合が予定されている。プロ野球の試合は5月16日に楽天―ソフトバンク戦、6月28日に巨人―ヤクルト戦が開催される。
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