【日本ハム】ドラ6位・宮内春輝投手の目標は「50試合登板」と「勝利の方程式入り」
スポーツ報知
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2023.1.15(日) 08:31
日本ハムの新人合同自主トレが14日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われた。ドラフト6位の“オールドルーキー”宮内春輝投手(26)=日本製紙石巻=は「アラサーなので」と1年目からのフル回転を決意。中継ぎとして期待されるサイド右腕は「50試合登板」と「勝利の方程式入り」を目標に掲げた。同2位の金村尚真投手(22)=富士大=、育成2位の中山晶量投手(23)=四国IL・徳島=は新人一番乗りでブルペン入りした。【野球面に関連記事】
直球最速152キロに“高津シンカー” ルーキーイヤーから勝負を懸けている。宮内は社会人4年目で指名を受けてプロの世界へ。球団の支配下選手では最も遅い6位で入団。「もうアラサーなので。1年目から活躍するしかない」。穏やかな表情の下で、26歳の心は燃えている。
横手から繰り出す直球は最速152キロ。変化球も6種を多彩に操る。担当の白井スカウトは「中継ぎ適性を持つ即戦力」と期待を込めており、宮内も「中継ぎの(評価の)指標は試合数になってくる。30から50試合、とにかく多く投げたい」と1年目の目標を即答。続けて「理想は勝利の方程式に入ること。8、9回を任せられる投手になりたい」と未来予想図を口にした。
直球と双璧をなす武器もある。“高津シンカー”だ。明星大2年時に「調子の波がありすぎて上からじゃ通用しなかった」と横手投げに転向。「サイドならシンカーを投げたい」と参考にしたのが、同じ変則右腕で日米通算313セーブを挙げた高津臣吾氏(現ヤクルト監督)の代名詞だった。映像で何度も研究を重ねた決め球も駆使し、社会人日本代表候補にも選出。4年目で初めてNPB球団から調査書が届いた。
合同自主トレに参加中の新人9選手の中では最年長。それでも「みんな友達感覚で話してくる。あんまり年上感ないのかな?」と笑みを浮かべ、屋内練習だったこの日も明るく雰囲気を盛り上げた。昨季のチーム防御率はリーグ5位。貴重な戦力として期待がかかる中で「特長を生かして貢献する。結果を出すしかない」と背番号62。アラサーの意地がある。オールドルーキーは1年目から働きまくる覚悟だ。(堀内 啓太)
◆宮内 春輝(みやうち・はるき)1996年5月25日、千葉県旭市生まれ。26歳。多古高から明星大を経て19年に日本製紙石巻に入社。同年に七十七銀行(宮城)の補強選手として都市対抗野球に出場。176センチ、75キロ。右投右打。背番号62。契約金2500万円、年俸850万円(金額は推定)。
〇…ドラ2・金村は年明け初ブルペン入りでもマイペースを貫いた。4年目の梅林を相手に立ち投げで26球。傾斜に慣れることをテーマに直球のみを投じ「6、7割」の力ながらテイクバックの小さいフォームからキレのある球を投げ込んだ。当初は30球の予定だったが「最初なので多く投げても意味がない。感覚が徐々に良くなったのですぐ切り上げました」と涼しい顔で先を見据えた。
〇…育成2位・中山は捕手を立たせて直球のみで30球を投げ込んだ。初のブルペン入りに「低めに投げるより高めで伸びる、力が全部伝わった球を」とテーマ設定。ダイナミックなフォームから威力十分のボールを投じ、捕手を務めた5年目の田宮からも「しっかり回転がかかった球がズバズバ来ていた」と声をかけられた。188センチ、90キロの大型右腕は「イメージどおりに投げられた。武器はフォーク。第4クールから交ぜていきたい」とうなずいた。
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