【楽天】「柔」の荘司と「剛」の小孫 投手陣の化学反応が楽しみ…担当記者が見た新人合同自主トレ

スポーツ報知

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2023.1.15(日) 08:59

初ブルペンに入った楽天のドラフト1位・荘司

 楽天の新人合同自主トレが14日、仙台市内の2軍施設で第2クール初日を迎えた。ドラフト1位・荘司康誠投手(22)=立大=と同2位・小孫竜二投手(25)=鷺宮製作所=がそろって初のブルペン入り。即戦力ルーキーの球を楽天担当の長井毅記者が「見た」。

 浮き上がるようなボールだった。荘司が投じた直球がミットに吸い込まれると「パァーン」というミット音が室内練習場に鳴り響いた。「傾斜に慣れる意識で。5、6割の力でした」と言いながらも、指にかかった球は「これぞドラ1」と思わせるキレで、下妻ブルペン捕手も「手元でしっかり伸びてくる。球質はいいです」と称賛。しなやかで流れるようなフォームは岸のようにも映った。

 一方の小孫は「松井裕樹さん、則本さんの真っすぐがかっこいいなと思う。そこを目指して質を求めてやっています」という力投派。チーム屈指の速球を持つ先輩を手本に磨いてきた直球は社会人で最速155キロまで上昇した。

 「即戦力」の看板はダテではなかった。昨年12月25日以来、約3週間ぶりのマウンドで序盤は制球に多少のばらつきがあったものの、徐々に内容は良化。テイクバックの小さなフォームから軽々投げているように見えたが「バチーン」と鳴ったミット音は球質の重さを物語っていた。

 横山ブルペン捕手も「すごくいい球。強いですし、まだ投げ始めで万全でもないなかでおもしろい球でした。則本みたいな『ドーン』とくる重たい球質」と証言。「でも、楽天にはあまりいない気がしますね」と付け加えた辺りに今のチームにはいない“ニュータイプ”としての期待感が膨らんだ。

 石井監督は新人投手を2月中旬から始まる練習試合でデビューさせるプランを描く。荘司は「実戦で投げてみて、自分の課題やレベルを知ってからやることがいっぱいあると思う。長い目で見て焦らずやろうかなと思います」と自身の計画に沿ってマイペースで調整を続ける方針。一方の小孫は「2月の中旬までにしっかり状態を上げて、打者に対してもしっかり投げられる準備をしたい」と鼻息を荒くする。「柔」の荘司と「剛」の小孫。楽天投手陣にどんな化学反応をもたらすか。今から楽しみだ。(長井 毅)

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