楽天の新人合同自主トレが１１日、仙台市内の楽天モバイルパークで２日目を迎え、体調不良のため合流が遅れていたドラフト２位・小孫竜二投手（２５）＝鷺宮製作所＝が同１位・荘司康誠投手（２２）＝立大＝とともに初参加。目標の「開幕１軍」に向けて第一歩をスタートさせた。

　白い息を吐きながら小孫は時おり笑みを浮かべて汗を流した。荘司とともに短距離ダッシュやゴロ捕球など約２時間のメニューを消化。“初日”を終えて「体をしっかり動かせたので汗も出ましたし気持ちいいトレーニングができました」とニヤリ。周囲に“完全復活”を印象づけた。

　小孫とキャッチボールを行った荘司は「ボールがすごい強いというか、今までやってきた中でも一番強いかなって印象を持ちましたね。本当にスピン量が多くて、ソフトボールみたいな大きいボールを捕っている、そんな衝撃というか重さはあります」と証言。球質の重いパワータイプの投手としての能力に目を丸くした。

　視察に訪れた石井一久監督（４９）からは「２月の中旬くらいから実戦が入ってくるので、そのへんで投げられたら投げてもらいたい」と他球団との実戦が始まる２月中旬のプロ初登板を提案された。「１年間戦うっていうことで、体づくりはそうですけど、まずは１軍で活躍してなんぼの世界。自分の力を精いっぱい出せるように頑張りたい」。最速１５５キロの即戦力右腕がデビューに向けて着実に歩を進める。（長井毅）

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