【楽天】170センチ平良竜哉“みちのくのアルトゥーベ”襲名名乗り…新人8選手が犬鷲寮入寮

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2023.1.7(土) 03:55

沖縄出身の楽天のドラフト5位・平良は持ち込んだシーサーを手にシーサーポーズを決める

 楽天の新人8選手が6日、仙台市内の泉犬鷲寮に入寮した。ドラフト5位・平良竜哉内野手(24)=NTT西日本=は、“みちのくのアルトゥーベ”襲名に名乗りを上げた。大リーグ通算192発を誇るアストロズの強打者に憧れ「僕が目指す選手なので、近づけるように頑張っていきたい」と誓いを立てた。また、同1位・荘司康誠投手(22)=立大=と同2位・小孫竜二投手(25)=鷺宮製作所=は体調不良のため後日入寮することが決まった。

 小雪がちらつく仙台に降り立った平良が将来の夢に対する熱い思いを口にした。「野球の世界最高峰のレベルがメジャーリーグ。誰しもがそこでやりたいという思いがあるけど、そこはなかなか簡単じゃない。日本のトップ選手でもいけない選手がたくさんいるので。そこは夢ではあるんですけど、そういうところにいけるように頑張りたい」と真剣な表情で未来のメジャー挑戦に意欲を見せた。まだ1年目を迎えてもいないピカピカのルーキー。当然プロでの活躍が最優先事項となるが、大きな野望を持って入寮した。

 170センチ、76キロと小柄な体格をハンデと思わずにはねのける。大学1年時に日米野球で来日していた168センチの小さな強打者アルトゥーベのプレーに目を奪われた。「YouTube」ではプレー集を何度も見返し「身長が小さくてもメジャーでも盗塁王を取ったり、首位打者で本塁打も30本以上打てる。僕が目指す選手なので近づけるように頑張っていきたい」と目標に掲げて大学、社会人を経てプロのスタートラインに立った。

 昨年末にはオリックス・吉田正がポスティングシステムでレッドソックスに移籍。球界を代表する主砲が173センチということもあり「僕たちも体が大きくなくても目指せるんじゃないかという希望がある」と感銘を受け、「そういったもの(夢)を次(の世代)につなげていくためにも、小さい体でも活躍する姿を見せていきたい」と言い切った。今はなじみの薄い「和製アルトゥーベ」の異名が板につく日を目指す。(長井 毅)

◆入寮コメント集

 3位・渡辺翔太投手(22)=九産大=「おみくじ3回引いて3度目が『仕事では、コツコツとやればよし』と書いてあった。コツコツと成績を残して、そこで1軍に上げてもらって投げられたら」

 4位・伊藤茉央投手(22)=喜多方高出身、東農大北海道=「今までは自分が楽天の選手に勇気だったり希望を与えてもらっていたので、今度は自分が投げている姿で一人でも多くの人にそういったものを与えていけたら」

 6位・林優樹投手(21)=西濃運輸=「投球術をまだまだ磨いていかないといけないと思っていますし、自分の一番の武器だと思っているので、そこで勝負していけたら」

 育成1位・辰見鴻之介内野手(22)=西南学院大=「まずはスピードを落とさないようにすること。それに伴って1年間戦える強い体をつくっていきたい」

 育成2位・古賀康誠投手(18)=下関国際高=「坊主(頭)は卒業式まで続けようと思います。卒業後はもう少し伸ばして、その時に考えてみようかなと思います」

 育成3位・竹下瑛広投手(22)=函館大=「神奈川県出身でずっと松井裕樹投手を見て育ってきているので憧れの先輩を超えていきたい気持ちはあります」

 育成4位・永田颯太郎内野手(22)=台湾体育運動大=「1軍のショートのレギュラーで活躍して、台湾のテレビでも放送されるような有名な選手になって恩返しできたら」

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