【西武】1番打者の固定が課題、出てこい98年稼頭央の後継者…担当記者が見た2022年総集編

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2023.1.2(月) 04:35

松井稼頭央(1999年撮影)

 「夢へHit! Foot! Get!」。西武担当だった98年、このスローガンを体現していたのが1番の松井稼頭央だった。135試合にフル出場して出塁率は3割7分。43盗塁でリーグトップの92得点を稼いだ。背番号7が打って、走って、中軸の適時打で生還するシーンを当たり前のように見ていたからか、担当に戻った22年、1番打者の活躍が物足りなく映った。

 外崎、金子ら、のべ13人の出塁率は2割8分2厘で、9盗塁、61得点。4番・山川の成績が41本塁打、90打点、長打率5割7分8厘だったことを考えると、1番打者がもっと出塁していればチーム総得点はリーグ5位の464に終わらず、3年ぶりの優勝が達成できたと思う。

 19年オフに秋山(現広島)がメジャーへ移籍してから、1番打者の固定は課題とされてきた。だからこそ、今季から指揮を執る松井監督はメンバー表の一番上に誰を記すか思いを巡らせる。「固定できるのが一番いいんでしょうけど。長打も単打も打てて、四球も取れて、走れて。それが理想ですよ」。自身のようにトリプルスリーを達成する選手などそうは出てこないと分かっているとはいえ、つい思いが口をつく。

 候補には金子、外崎、源田、鈴木、若林に新人の蛭間が挙がるが、決め手は…。「難しいな」とうなった。チーム防御率リーグトップの投手陣は健在。新指揮官が目指す「1点を勝ち切る、守り切る」野球の実現へ、「Hit! Foot! Get!」のようなつなぐ攻めが必要になる。“稼頭央2世”とまではいかなくても、1番に落ち着く打者の出現が待ち遠しい。(西武担当・秋本 正己)

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