【楽天】小山投手コーチが若手に宿題 〈1〉クイック短縮〈2〉外角の制球〈3〉課題への取り組み継続
スポーツ報知
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2022.12.31(土) 05:00
楽天・小山伸一郎投手コーチ(44)が30日、若手に今オフに取り組むべき3つの宿題を課した。
【〈1〉クイックタイムの短縮】「基本的にうちの選手はクイックが遅い。春に入ってきてやるのでは遅いので、そこは速くしてきてほしい」と注文しつつ、クイックのタイムについては「2秒は切ってほしい。変化球なら2秒前半でもいいけど。真っ直ぐなら1・9秒は出してほしい」とノルマを設定した。
小山コーチ自身も現役時代はクイックを得意としていなかったというが、フォームの工夫一つで進化は可能と力説。「軸足の押し出し方。股関節の使い方ですよね。軸足に体重を乗せないと力感が出ないと感じている選手が多いけど、それだけじゃない。いろんな投げ方を試すことはいいことだし、新たな発見もあると思う」と改良を求めた。
【〈2〉外角への制球】「当たり前のことだけど、しっかりアウトコースに投げられるように(してほしい)。若い投手のブルペンを見ていると、そこに続けて投げられない投手が多い。体が大きくなって球の力は出てきても、アウトコースにしっかり投げきれないと1軍では厳しい」と1軍で生き残るために制球力向上が必要不可欠な要素であると説いた。1軍の主戦を張る岸や田中将は「ヘンテコなところには投げない。同じボールでも全く逆にいくことはない」と若手にとっての良き手本になると進言した。
【〈3〉課題への取り組みの継続】「秋季キャンプでやっていることを(オフも)続けてほしい。2か月ぐらいはコーチやトレーナーから離れる。個々にトレーニングコーチをつける選手もいるけど、あまりキャンプでやってきたことと違う方向に行かないでほしい。若い選手はそういうことも多い。(新たなトレーニング導入などで)枝葉を増やすことはいいけど、全く別の木にはならないでほしい。せっかくキャンプ中に良い根が張っているので」。秋季キャンプ中に取り組んだ個々の課題と向き合っていくように求めた。
◆来季の楽天投手陣 開幕ローテは則本、田中将、岸が決定的で左肘を手術した早川は開幕後の戦列復帰が濃厚。残る3枠を辛島、新助っ人のバニュエロス、滝中、藤平、松井友、新人のドラフト1位・荘司=立大=、同2位の小孫=鷺宮製作所=らで争う構図となりそうだ。
救援陣は不動の守護神に松井裕を据える。6、7回は実績のある酒居、宋に加えて、伸び盛りの鈴木翔、今季育成からブレイクした宮森、安楽、西垣らで争う。松井裕につなぐ8回は西口が期待されるが、キャンプから激しい競争が待ち受ける。
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