【試合戦評】先発・酒居投手が7回1失点の快投。千葉ロッテが本拠地最終戦を白星で飾る

パ・リーグ インサイト

2017.10.9(月) 00:00

千葉ロッテにとって本拠地最終戦となった今日の試合。伊東監督がZOZOマリンスタジアムで指揮を執る最後の試合となるだけに、何としても勝利を飾りたいところだ。そんな千葉ロッテの先発は酒居投手。前回登板では勝敗こそ付かなかったものの、7回2失点(自責1)と好投を披露した。今日も安定した投球で試合を作り、来季へつながる勝利を挙げたい。

一方、オリックスは今季最終戦。10月は5戦5敗と勝ち星を挙げられていないため、何とか勝利して良い形で今季を締めくくりたい。先発にはルーキー・山本投手を送り込んだ。山本投手は8月31日のZOZOマリンスタジアムでプロ初勝利を挙げているため、縁起の良いこの球場で結果を出し、来季へ向けてアピールしたい。

初回は両チームともに無得点に終わるが、2回表、オリックスが試合を動かす。先頭の中島選手が、追い込まれながらしぶとく二遊間を破る。その後、2死3塁と先制の好機の場面で、迎えるは8番のルーキー・岡崎選手。酒居投手の144キロの内角高めの直球を上手く捉えると、打球は右翼手の前にポトリと落ちる。これが岡崎選手にとってうれしいプロ初適時打・初打点となり、球場に駆け付けたオリックスファンは盛り上がりを見せた。

しかし、2回まで無安打に抑え込まれた千葉ロッテ打線が、4回裏に目を覚ます。1死から5番・角中選手がきわどい外角の球に手を出さず四球を選ぶと、続く中村選手が安打を放ち、1死1,2塁と好機を作る。ここで打席には7番・パラデス選手。追い込まれてから、4球目のすっぽ抜けたフォークを見逃さずに振り抜くと、打球は真っ白に染まった右翼席中段へ。

チームメイトのペーニャ選手もベンチを飛び出して喜ぶ第10号の逆転3ランとなり、千葉ロッテが試合をひっくり返す。「なかなか、9本からの1本が出なかったが、本拠地最終戦で出たのは良かったデス。」と打った本人もご満悦の一発だった。さらに、その後も連打で好機を作ると、2番・荻野貴選手の適時打で2点を加えてスコアを5対1とし、千葉ロッテが一気に試合の主導権を握った。

5回裏にも、2死から6番・中村選手が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、逆転弾を放っている7番・パラデス選手が、オリックスの2番手・澤田投手の直球をはじき返す。この間に2塁走者が生還し、パラデス選手は今日4打点目をマーク。スコアを6対1とし、千葉ロッテが大きなリードを持ったまま試合を折り返す。

2回に先制を許した千葉ロッテの酒居投手だったが、3回以降は立ち直りを見せる。直球主体の投球でピンチらしいピンチを作らず。7回を投げて102球、被安打7、奪三振4、与四球1、失点1でまとめ、中継ぎ陣にマウンドを託した。

8回表からは松永投手が登板して今季50試合目の登板を飾ると、9回表は関谷投手が無失点で締めて試合終了。投打ががっちりと噛み合い、試合は千葉ロッテが6対1で勝利。伊東監督の本拠地ラストゲームを、見事白星で飾った。

これで、千葉ロッテは10月の成績を3勝1分けとし、明日の最終戦を残すのみとなった。シーズン序盤は思うような結果が出ずに苦しんだが、9月以降は復調。明日も勝利を収め、来季へ向けて弾みを付けたいところだ。

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