【日本ハム】金子千尋、特命コーチ就任「スケールの大きな選手を育てる」半年間レンジャーズへコーチ留学

スポーツ報知

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2022.12.24(土) 05:00

会見後に上沢(右)と加藤(左)から花束を受け取った金子

 日本ハムを自由契約となった金子千尋投手(39)が23日、札幌市内で会見を行い、スポーツ報知の既報通り、現役引退を発表した。18年間の感謝を口にした通算130勝右腕は、今後は日本ハムで「特命コーチ」となり、来年米国へコーチ留学することも明かした。多くの実績を残してきた男が、後進育成への道を歩んでいく。

 金子が、前を向いてハッキリとした口調で決断を口にした。自らの希望で、生配信もされている中で現役引退を表明。「まさか僕が18年間もプロ野球でできるとは思ってもいなかった。順風満帆と言える成績ではなかったかもしれないが、入団したときの自分を考えるとよくやったんじゃないかなと、今改めて思う」と感慨深げに話した。

 現役続行を希望していたが他球団からのオファーは届かず2、3日前に決断。「僕のプロ野球人生で出会った方、1人でも欠けたらここにいない。すごく恵まれた野球人生」と会見では時折言葉も詰まらせながら、家族やこれまでの監督やコーチらへ感謝の言葉を紡いだ。

 沢村賞や2度の最多勝など、実績を残してきた。今後は日本ハムの「特命コーチ」として、経験を生かす。来年2月のスプリングキャンプの時期に渡米し、日本と往復しながら約半年、米大リーグ・レンジャーズへコーチ留学する。自身も米国で自主トレをしていた頃から興味があり、最先端の技術など「コーチングを勉強していきたい」と意欲を示した。稲葉GMは米国への留学後について「もちろん1軍も2軍も両方見ていただこうと思っています」と明かした。

 これまでも練習姿勢など、後輩の手本となってきた。指導者になっていくにあたり、ロッテ・吉井監督の名前を挙げ「(吉井監督が)コーチになる時に、自分が言われて嫌だったことを書き出した。それは(選手に対して)絶対にやらない。僕もそうありたいと思った」と理想を語る。「いいものをどんどん伸ばせる、スケールの大きな選手を1人でも多く育てることができたら」。後進を育成し、名選手をつくりあげていく。(田中 哲)

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