ロッテ・大下、入団会見 光る選球眼の良さ「追い込まれれば…」
ベースボールキング
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2022.12.20(火) 15:34
入団会見を行ったロッテ・大下誠一郎(右)と吉井理人監督(左)
「オリックスバファローズから来ました大下誠一郎です。今年日本一のチームから来年千葉ロッテマリーンズでプレーするということで、絶対日本一になって吉井監督を胴上げしたいと思います。よろしくお願いします」。現役ドラフトでロッテに加入した大下誠一郎が20日、ZOZOマリンスタジアムで入団会見を行った。背番号は今季まで吉田裕太が背負っていた『39』に決定。
大下は「1年間レギュラーとして活躍できる選手になりたい」と意気込み、「泥臭く気持ちで熱くプレーすることを心がけたいです」と話した。会見に同席した吉井理人監督は「内野手のファースト、サードを守れ、長打もあるということで安田のライバルになるくらい頑張ってもらいたいと思います」と期待を寄せる。
大下は19年育成ドラフト6巡目でオリックスに入団すると、20年9月に支配下登録選手登録。プロ初出場となった20年9月15日の楽天戦で、辛島航からプロ初打席・プロ初安打・プロ初本塁打を放った。プロ2年目の昨季は首位を争っていたロッテの佐々木千隼から本塁打を放つと、3-3の9回にはセンターの頭を越すサヨナラ安打と、シーズン終盤に存在感を示しリーグ優勝に貢献した。
今季は5試合の出場にとどまったが、選球眼がよくファームでは217打席に立って、出塁率は打率.254を1割以上上回る.367。三振もファームでは16三振と非常に少なかった。
「追い込まれればバットに当てて三振しないようにはしっかり心がけています」。
追い込まれてから右投手の外角のスライダー、フォークといった変化球を見送ることができるのも魅力。
「2ストライクまでは自分のスイングをして、追い込まれてからはちょっと短く持って、何球も粘る意識でいます」。
“1年間レギュラーとして活躍できる選手になりたい”と会見で意気込んだ大下。長打力、そして選球眼が良く、来年2月1日の春季キャンプからどんなアピールを見せていくか注目だ。
▼ 大下誠一郎
生年月日:97年11月3日生
出身地:福岡県
ポジション:内野手
身長 / 体重:171センチ / 89キロ
投 / 打:右投 / 右打
球歴:白鷗大足利高校-白鷗大-オリックス-ロッテ
今季:5試 率.250 本0 点0 出塁率.400
通算:52試 率.207 本3 点11 出塁率.302
▼ 大下の年度別ファームの打率と出塁率
20年:打率.219 出塁率.315
21年:打率.244 出塁率.354
22年:打率.254 出塁率.367
取材・文=岩下雄太