ロッテの新入団選手発表会では恒例 スカウト部長による新人選手の選手紹介が復活

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2022.12.18(日) 10:18

ロッテの榎スカウト部長

 「スピンの効いたストレートが急速以上に速さを感じ、多彩な変化球で常にゲームメイクができる投手。大学通算の防御率は0.90。大学日本代表として日の丸を背負って戦っており、将来はマリーンズの柱になることはもちろん、日本を代表する投手になってくれると期待しています」。

 7日に行われたロッテの新入団選手発表会で、榎康弘スカウト部長がドラフト1位・菊地吏玖投手(専修大)の選手紹介をしたときのコメントだ。

 ロッテ本社での新入団選手発表会が2019年以来3年ぶりに行われただけでなく、スカウト部長による選手紹介も復活した。新型コロナウイルスが流行する前の2019年までは、ロッテ本社でマスコミ向けの新入団選手発表会とファン向けの新入団選手発表会の2つあり、スカウトによる選手紹介はマスコミ向けの発表会で行われていた。

 2019年までは当時スカウト部長だった永野吉成さん(今季は統括コーディネーター兼プロスカウト担当ディレクター)が、新人選手たちの特徴に時折ユーモアを交えながら紹介していくのが恒例だった。ユーモアの中に入団してくる選手への愛を感じ、これから取材していく私としても新入団選手発表会で永野さんの選手紹介を聞いて、スカウトの方々が長い時間かけて見てきた選手たちをプロ入り後、しっかりとマリーンズファンに取材し伝えていかなければという使命感が出てくくる日でもあった。

 ドラフト後の11月にZOZOマリンスタジアムでの秋季練習中、スタンドで選手たちの練習を見ていると榎スカウトがスタンドにいたので挨拶し、新入団選手発表会の時にスカウト部長による選手紹介が復活しないのか訊いてみた。その時はまだ選手紹介を行うか決めかねているようなニュアンスだったが、7日の本社での新入団選手発表会に取材へ行くと、受付で新入団選手発表会のスケジュールが渡され、その中には「4.スカウト部長より選手紹介、自己紹介でボード披露(雪見だいふく)」と記されていた。会見場に行くと、新入団選手発表会前に榎スカウト部長が入念に準備し、司会を担当する場内ウグイス嬢の谷保恵美さんと打ち合わせする姿があった。

 発表会が始まり、スカウト部長による選手紹介の時間がやってきた。

▼ 榎スカウト部長による選手紹介

ドラフト1位・菊地吏玖(専修大)
「スピンの効いたストレートが球速以上に速さを感じ、多彩な変化球で常にゲームメイクができる投手。大学通算の防御率は0.90。大学日本代表として日の丸を背負って戦っており、将来はマリーンズの柱になることはもちろん、日本を代表する投手になってくれると期待しています」

ドラフト2位・友杉篤輝(天理大)
「スピードが持ち味の俊足巧打の内野手。守備範囲も広く盗塁タイムは3.0秒台で盗塁王を狙える脚力。大学時代には2度首位打者を獲得しており、プロのボールに慣れれば走攻守でチームに貢献できる選手になってくれると期待しています」

ドラフト3位・田中晴也(日本文理高)
「186センチ92キロの恵まれた体格からマックス150キロを投げる本格派右腕。体に馬力があり今後の球速アップに期待ができる。将来のローテーション候補で、常勝軍団の一員として活躍してくれることを期待しています」

ドラフト4位・高野脩汰(日本通運)
「真上から投げ下ろすダイナミックなフォームのパワー系左腕。力強いストレートにキレのいいスライダー、フォークで右左関係なく力勝負ができる。中盤以降のイニングを任せられ、フル回転で活躍していくことを期待しています」

ドラフト5位・金田優太(浦和学院高)
「軽快なフットワークと柔らかいハンドリング。投手としても140キロを投げられる地肩の強さが武器の内野手。打撃もコンパクトなスイングで広角に打ち分けられ、近い将来レギュラー争いができる選手と期待しています」

育成ドラフト1位・吉川悠斗(浦和麗明高)
「185センチの長身スリークォーター左腕。しなやかな腕の振りが持ち味で、球持ちの良さが特徴。球速以上に球の強さ、伸びがあり精度の強いチェンジアップが武器。まずは体力強化でしっかり土台作りをし、将来の先発左腕として期待しています」

育成ドラフト2位・白濱快起(飯塚高)
「192センチから投げ下ろすストレートが魅力の大型右腕。まだまだ未熟で成長段階なので、全ての面で大きな可能性を感じる逸材。将来はスケールの大きな投手になってくれることを期待しています」

育成ドラフト3位・勝又琉偉(富士宮東高)
「188センチ78キロとマリーンズにはいないタイプの大型内野手。スピードがあり、身のこなしが軽快で走攻守バランスの良い選手。将来は全ての面で存在感のある選手になることを期待しています」

育成ドラフト4位・黒川凱星(学法石川高)
「走攻守全てにおいてセンスを感じるユーティリティープレーヤー。千葉県出身でマリーンズジュニアでの活躍した地元選手。1日でもはやく支配下になり、マリンスタジアムで活躍することを期待しています」

 榎スカウト部長の選手紹介に続き、新人選手たちは雪見だいふくボードに書いた卯年の決意を発表していった。昨年ZOZOマリンスタジアムで行われた新入団選手発表会では、スカウトによる新人選手紹介がなく、個人的にはどこか寂しさみたいなものを感じていた。その中で、スカウトによる新人選手紹介の復活。今年だけでなく来年以降も、新人選手の紹介が続いていくことを願う。そして、私も新人選手たちをしっかりと取材し、多くのマリーンズファンに原稿を通して選手たちの魅力を伝えていきたい。

文=岩下雄太

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