ソフトバンク・藤井皓哉投手（２６）が１３日、ペイペイＤ内で、６５０万円から４３５０万円増の年俸５０００万円で契約を更改した。昨年末に四国ＩＬ高知から年俸５５０万円で育成入団。１８年石川の５００％（５００万円から年俸３０００万円）を超え、１年で球団史上最高＆“歴代４位タイ”８０９％の大幅昇給を勝ち取り「想像を超えていましたね。（ケタの）数を数えました」とニンマリ。アップ分の使い道は「ユニクロに暖かい服を買いに行きたいと思います」と無邪気に喜んだ。

　開幕直前に支配下選手登録を勝ち取ると、５５試合で５勝１敗３セーブ、２２ホールドで防御率１・１２。「８回の男」に定着し、藤本監督に「投手のＭＶＰ」と言わしめた。２０年オフに戦力外となった広島では７５０万円が最高年俸。昨年は独立リーグでプレーしたが、実力ではい上がり、１年前とは世界を一変させた。

　会見では、２年前に交際が始まった広島出身の一般女性と６月に結婚したことを報告した。「ホークス入団が決まった際に、『支配下選手になったら結婚してください』と」。つらい時期も支えてくれた妻とともに、２人でシンデレラストーリーをかなえた。

　来季から先発に転向する。米大リーグ・メッツに移籍が決まった千賀の穴を埋める働きも期待されるが「１年目は期待しないでください」と笑った。藤井の“育成ドリーム”には、まだ続きがある。（中村　晃大）

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