ロッテ、益田からオスナの守護神交代 OBの清水直行さん「若い選手に…」

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2022.12.13(火) 11:00

ロッテ・益田

 現役時代5年連続2桁勝利を挙げ、2005年のリーグ優勝・日本一に“エース”として貢献し、現役引退後は2年間投手コーチを務めたロッテOBの清水直行さんに“8つのテーマ”でロッテ投手陣について語ってもらう第4回のテーマは「守護神」。

 益田は長年ロッテのブルペンを支え、20年から2年連続で30セーブ以上を挙げ、昨季は38セーブをマークし最多セーブのタイトルを獲得。2年連続2位入りの立役者となった。今季も開幕から抑えを務め、前半戦が終了した時点でリーグ2位の23セーブを挙げ、チームも首位と2.5差の4位で終え、リーグ優勝を狙える位置につけていた。

 後半戦も抑えとして益田にはしっかりと勝ち試合を締めて欲しかった中で、オールスター明けの初戦となった7月29日のオリックス戦で3点リードの9回に同点3ランを浴びる。8月2日の楽天戦、6日の西武戦は1回を無失点に抑えセーブを挙げたが、11日のソフトバンク戦、12日の日本ハム戦でいずれも失点。8月19日の楽天戦では6-5の9回、益田ではなく、オスナが登板し試合を締め、翌20日に益田は井口体制後では初めて一軍登録抹消となった。9月2日に益田は再び一軍に復帰したが、結局シーズンを終えるまでオスナがその役割を担った。

 清水さんは「益田が一番経験があるので、任せておけばというところはあったと思うんですけど、ここの起用に関しては井口監督はずっとこだわりましたよね。益田にプレッシャーがかかりすぎて、悪循環になったというのは言うまでもないんですけど、この辺りのマネジメントは大事だと思っています」と振り返った。

 「益田も年齢的に来年34になってきて、結果を出しているうちは無理に世代交代をする必要はないのですが、結果として益田を3年後、4年後に(抑えで)使うのかとなった時に、結果が出ない時に若い選手に切り替えたほうがいい」と自身の見解を述べた。

 「各球団、抑え投手は次の世代に移っていく中で、マリーンズは移っていない。最終的に移しきれないから外国人しかない。困ったら外国人を連れてくる。日本人で(抑え投手が)出てきたら、その投手を使い続けて、ダメになったら外国人選手を連れてくる。これが何年も変わらない」。

 「益田に代わって抑えを出てきてくれと待つのではなくて、思い切って使っていって経験させていく。先発の3本柱、セットアッパー、抑えは中心ライン。根気強く育てていく姿勢は大事だと思いますね」。

 さらに清水さんは「小野郁は来年27歳ということを考えると、どういう性格かはわからないですけど」と前置きをした上で、「そのあたりを経験させるのはいいかもしれないですね」と守護神候補の一人に今季44試合に登板して防御率1.99だった小野郁の名前を挙げていた。

取材・文=岩下雄太

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