近藤健介ソフトバンク決定 7年50億円以上大型契約 背番号3 14日入団会見 

スポーツ報知

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2022.12.13(火) 05:00

 ソフトバンクは12日、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)が入団すると発表した。背番号は3に決まり、14日に入団会見が開かれる。近藤は11月8日にFA宣言して以降、熟考を続けてきたが、7年総額50億円以上の大型契約を提示したソフトバンクが楽天を除くパ・リーグ5球団の争奪戦を制した。3年ぶりのV奪回を狙うチームに大きな戦力が加わった。

 3年ぶりのリーグV、日本一奪回に向け、念願だった“恋人”の獲得に成功した。11日夕方に近藤から入団の意思を伝えられたという三笠GMは、オンライン取材で「日本を代表するアベレージヒッターに入ってもらえて、相手にとってとても嫌な、破壊力のある打線になる。重要なピースになると期待してます」と声を弾ませた。

 近藤が重視していたキーワードが「優勝」と「契約年数」だった。ソフトバンクは交渉解禁日の11月11日に即日アタック。同21日には、藤本監督に加えて近藤が打撃面で尊敬する長谷川打撃コーチも同席してチーム事情を説明した。

 近藤は11月末までに西武、ロッテに断りの連絡を入れ、12月に入って日本ハム退団を決断。最大6年契約の誠意を見せたオリックスとソフトバンクの一騎打ちとなっていたが、ソフトバンクは条件面を大幅に見直し。初交渉時に出来高を含め、6年総額30億円以上だった提示額を同7年50億円以上へ引き上げた。

 背番号は平成唯一の3冠王・松中信彦氏らがつけた「3」に決定。獲得を熱望してきた藤本監督は「1~5番は全部打てる」と構想を練っており、6年連続出塁率4割以上をマークしている巧打の近藤には、チャンスメイクから走者をかえす役割まで幅広い活躍が期待される。

 チームは今オフ、“積極補強”を敢行した。FAで複数選手を獲得するのは13年オフの中田賢一(中日)、鶴岡慎也(日本ハム)以来。新外国人野手のアストゥディーヨと基本合意し、阪神を退団した右腕ガンケル、ロッテを自由契約となったリリーバーのオスナも獲得する。メジャー移籍の決まった千賀の穴は小さくないが、シーズン最終戦で優勝を逃した今季の悔しさを大型戦力で晴らしにいく。

 ◆主な大型契約 06年から7年契約の松中信彦(ソ)は総額45億円、則本(楽)は7年総額20億円、柳田(ソ)は4年目まで5億7000万円がベースで減俸なし、5~7年目は改めて金額を決める契約だ。山田(ヤ)は昨年から7年契約し、総額40億円。坂本(巨)は19~23年までの5年契約で、年俸は5億円がベース。丸(巨)も同年の5年で、年俸4億5000万円の契約。年数は短期だが、村上(ヤ)が3年18億円で契約した。なお、これまで、移籍選手での長期契約は5年が最長で、近藤の7年はそれを上回る。

 ◆近藤 健介(こんどう・けんすけ)1993年8月9日、千葉市生まれ。29歳。横浜高1年夏からベンチ入り。3年春夏に甲子園出場。11年ドラフト4位で捕手で日本ハム入団。19年から外野手登録。19、20年に最高出塁率。ベストナイン3度。21年東京五輪代表。今季は99試合で打率3割2厘、8本塁打、41打点。171センチ、86キロ。右投左打。今季年俸2億5500万円。既婚。

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