【ソフトバンク】ドラ4・大野稼頭央 恩人・村田兆治さんに誓う「全試合先発完投」

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2022.12.6(火) 06:15

入団会見で目標を色紙に書き込んだドラフト4位・大野稼頭央(カメラ・渡辺 了文)

 ソフトバンクのドラフト4位・大野稼頭央(18)=大島=が5日、福岡市内で新入団選手発表会見に出席し、11月に72歳で急逝した元ロッテ・村田兆治さんに倣う「全試合先発完投」を目標に掲げた。鹿児島・奄美大島出身の最速146キロ左腕は「リスペクトしながら、一番自信のあるスタミナをアピールしたい」と“恩人”の背中を追う。

 村田さんとの出会いは中学3年時、長崎・対馬で「離島甲子園」に出場した時だ。離島の中学生が集う野球大会。創設に尽力したのが「マサカリ投法」で知られ、「人生先発完投」を座右の銘に215勝、184完投の数字を残した村田さんだった。この大会で大野は全4試合(7回制)で完投。大投手から「とにかく、自信を持ってマウンドに上がれ」と金言を授かり、甲子園に出場し、プロ入りするまでになった。

 生まれ育った島で、白球を追い続けてきた自負がある。「野球をしている子どもたちにも、島からでもこういうふうに活躍できるんだよっていう姿を見せられるように」ときっぱり。離島の夢を乗せたプロ生活が始まる。(瀬川 楓花)

 ◇離島甲子園 全国の離島の中学生が一堂に会してトーナメント戦を行う軟式野球大会。現役引退後、離島の子供たちに夢や希望を持ってもらいたいと野球教室を始めた村田兆治さんが提唱し、08年に伊豆大島で第1回大会が開かれた。

 ◆大野 稼頭央(おおの・かずお)2004年8月6日、鹿児島・大島郡生まれ。18歳。小学3年生から野球を始め、龍南中時代は軟式野球部に所属。龍郷合同チームで出場した3年時の離島甲子園で4強進出。大島高では3年春に甲子園出場。22年ドラフト4位でソフトバンク入団。175センチ、67キロ。左投左打。年俸500万円。家族は両親と弟2人。

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