【西武】平良海馬、来季先発に挑戦 2度目交渉でサイン WBC辞退も「あくまで先発としてチームで調整」

スポーツ報知

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2022.12.5(月) 05:25

2度目の契約更改交渉で先発転向を認められた西武・平良

 パ・リーグの最優秀中継ぎ投手に輝いた西武・平良海馬投手(23)が4日、所沢市の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、7000万円増の1億7000万円でサイン。希望していた来季からの先発転向が認められ、来年3月のWBC出場も辞退する覚悟で、先発での成功を目指す。

 交渉を終え、すっきりとした表情で「来季から先発で頑張ってくださいと言われました」と話した。2日の第1回交渉では、19年から先発転向を訴えている平良と、24年からの転向を示した球団側の考えが合わず保留となったが、この日は球団側が平良の意見を尊重する形になった。渡辺GMは「彼の意志の固さもありましたし難しい決断でしたけど、首脳陣とも話して先発にチャレンジさせようと」と説明した。

 最速160キロの速球を誇る球界屈指のセットアッパーだが、先発としての実績はない。「やったことのないポジション。失敗するかもしれないですし、大成功するかもしれない」と言うように未知の領域。そこで自主トレ、キャンプ、オープン戦と先発の調整をすべく、救援候補の一人に挙げられるWBCの侍ジャパンのメンバーに選出されても辞退する考えを明かした。「あくまで先発として、チームで調整してライオンズに貢献したいです」と断言。将来のメジャー挑戦にも触れ「将来的にはしっかり。まだ詳しい話はしていないですけど」と語ったが、先を見据えての先発転向ともいえる。

 渡辺GMが「ローテの1枠を空けるわけではないので、他の投手との競争になってくる」と話すようにスタートは横一線。「競争で負けたら全部始まらない。175イニングは投げて失点が減れば、中継ぎで60イニング投げるよりもチームに貢献できると思います」と平良。覚悟を持って、新たな一歩を踏み出した。(秋本 正己)

 ◆平良の先発テスト 19年オフの契約更改交渉から先発転向を希望していた平良は、20年2月27日のソフトバンクとの練習試合で“先発テスト”に挑んだが、3回を6安打6四球5失点。シーズンは中継ぎに回ったが「その時とは投球内容も変わって四球も減っています」と自信をのぞかせた。

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