【西武】平良海馬、先発転向希望通らず契約保留「挑戦して可能性を広げたい」

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2022.12.3(土) 05:25

先発転向を希望して契約を保留した西武・平良海馬

 パ・リーグの最優秀中継ぎ投手に輝いた西武・平良海馬投手(23)が2日、所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、先発への転向を希望したが受け入れてもらえず、契約を保留した。

 交渉後の記者会見で平良は「保留です。(先発への気持ちが)大爆発です」と強い口調で言い切った。席上、渡辺GMからは24年シーズンからの先発転向を提案されたというが、「19年から先発をしたいと言っていまして、やらせられないということが3年間続きました。GMに4年目はさすがに先発がしたいと話し、サインはしませんでした」と言葉を並べた。

 最速160キロの速球を軸にした投球でセットアッパーを務めているが、先発への思いは強い。「中継ぎで60イニング投げるよりは、先発でもっと倍のイニングを投げた方がチームの貢献度も絶対高いと思います」とメリットを強調するが、渡辺GMは「平良の気持ちもわかるが、チームにとっては後ろ(中継ぎ)でいてほしい」と要望。平良は松井監督にも先発転向を訴えたが、起用法は変えない旨を伝えられたという。20年にはソフトバンクとの練習試合で先発して3回6安打6四球5失点。シーズンは中継ぎに回ったが、「その時とは投球内容も変わって四球も減っています」と自信をのぞかせた。

 金額面は7000万円増の1億7000万円で「金額は納得しています」と不満はなし。渡辺GMは「現場と話をして、着地点を見つけたい」と話したが、平良は先発にこだわる。「挑戦して可能性を広げたい」と断言。4日に予定される2度目の交渉でも、熱い思いを貫き通す覚悟だ。(秋本 正己)

 ◆平良 海馬(たいら・かいま)1999年11月15日、沖縄県生まれ。23歳。八重山商工から2017年ドラフト4位で西武入り。19年から中継ぎを務め、20年は54試合登板で1勝1セーブ、33ホールドと活躍し新人王。21年は39試合連続無失点のプロ野球記録を樹立し、東京五輪日本代表にも選出された。今季はリーグ最多タイの61試合に登板し、1勝3敗9セーブ、34ホールドを記録して最優秀中継ぎ投手に輝いた。177センチ、100キロ。右投右打。背番号61。

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