【オリックス】吉田正尚がゴールデンスピリット賞表彰式で決意「支援これからも」「もっと高みを目指して」

スポーツ報知

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2022.12.2(金) 13:30

ゴールデンスピリット賞を受賞しトロフィーを手にする吉田正尚(カメラ・堺 恒志)

 プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「第23回ゴールデンスピリット賞」を受賞したオリックス・吉田正尚外野手(29)が2日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われた表彰式に出席した。

 2019年から公式戦でのホームラン1本につき10万円と、ファンからの募金を合わせて寄付金とし、認定NPO法人「国境なき子どもたち」を通じてカンボジア、バングラデシュ、フィリピンといった開発途上国で貧困に苦しむ子どもたちへ寄贈。継続的に取り組んでいることなどが評価された。

 壇上に上がった吉田正は「入団当初から、社会貢献活動ができるようなプロ野球選手になりたいと思っていました。ホームラン1本につき何か世界の子供たちに向けて支援したいと、今の団体のみなさんのサポートもあり、今回このような賞をいただき、光栄に思います」とあいさつした。

 そしてアーチを架け続け、日本を代表する強打者へと進化した。「自分自身、モチベーションとしてもこの取り組みはあった。苦しいとき、つらいときもありましたけど、たくさん動画をいただき…コロナ禍ということもあり、なかなか現地に行くことはできていませんが、コロナが収まったら一度みなさんにお会いしたいという気持ちもあります」と子どもたちに感謝した。

 「そのためにも来シーズン、これからの野球人生も、もっともっと高みを目指して頑張っていきたいと思います。これからもファンの皆さんと一緒に、このような支援ができたらいいなと思っています」と吉田正。チームのため、ファンのため、そして現地の子供たちのためにも、フルスイングを貫く。

 ◆吉田 正尚(よしだ・まさたか)1993年7月15日、福井県生まれ。29歳。敦賀気比高から青学大を経て、2015年ドラフト1位でオリックス入団。20、21年に首位打者、今季は2年連続2度目の最高出塁率。ベストナイン5度。19年プレミア12、21年東京五輪で日本代表。通算成績は762試合で打率3割2分7厘、133本塁打、467打点。173センチ、85キロ。右投左打。既婚。

 ◆ゴールデンスピリット賞 日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年1回選考委員会を開いて、球団推薦で選ばれた候補者から1人を選定する。社会貢献活動の表彰は米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーの憧れの的になっている。日本では球場外の功績を評価する表彰制度は同賞が初めて。いわば「球場外のMVP」。受賞者にはゴールデントロフィー(東京芸術大学名誉教授・絹谷幸二氏作製のブロンズ像)と阿部雄二賞(100万円)が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が200万円を寄贈する。

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