西武・源田壮亮内野手が２６日までに契約更改交渉に臨み、１億１０００万円増の年俸３億円プラス出来高の５年契約で更改した。（金額は推定）

　会見場に姿をみせた源田の表情は晴れ晴れとしていた。「球団の方から来年ＦＡがあるということでお話しをさせていただいて、今の僕があるのも本当にライオンズで野球をやってこられたからだと思っているので、ずっとライオンズで最後までやりたいですと伝えて、そういう形になりました」と滑らかな口調で話した。

　順調にいけば来季中に国内フリーエージェント（ＦＡ）の権利を取得できる見通しだったが、球団側は球界屈指の守備力を誇り、主将を務めるなどチームの柱でもある源田に対して破格ともいえる５年の長期契約を提示した。渡辺久信ＧＭは「１年早めに複数年を提示しました。ディフェンスの部分でポイントになる選手ですし、当然、残ってほしいと球団からの誠意は伝えました。ゲンちゃん（源田）の考えもあっただろうけど、ファンの思いもくんでくれたと思いました」と説明。源田も「評価していただいて本当にありがたい。その期待に応えたいなという気持ちです」と語った。

　ライオンズ愛を貫くと誓ったその訳を「スタッフさん、監督、コーチを含め選手もそうですし、みんなでやっていて楽しいですし、ファンの方もすごい温かい。全部好きです。イヤなところがないです。ずっとライオンズで最後までやりとげたい気持ちです」という。栗山、中村といったライオンズ一筋のベテランを見てきたことも少なからず影響しているようだ。「栗山さん、中村さんの姿を見ていてファンの方たちから愛されているなと感じますし、僕もライオンズで長くやってこんな風になりたいとあこがれもありました」と変わらず２人の背中を追いかけていく。

　来季も主将を務め、松井新監督の下で１９年以来のリーグ優勝、さらには２００８年以来の日本一を目指していく。会見後、色紙に記したメッセージは「生涯ライオンズ　日本一」。「リーグ優勝はしていますが、日本シリーズにも出たことがないので、ライオンズで日本一になりたいという気持ちがすごくあります」と力強く宣言。ファンに「生涯ライオンズで、最後までライオンズで野球をやりたいと思っているので、いい時も悪い時も応援してくれるとうれしいです。長いおつきあいをよろしくお願いします」と呼びかけた。

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