【日本ハム】伊藤大海 目指すは平均球速150キロボディー…秋季練習に合流

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2022.11.16(水) 07:48

秋季練習に合流した日本ハム・伊藤大海

 日本ハム・伊藤大海投手(25)が15日、侍ジャパンでの経験を来季に生かすことを誓った。千葉・鎌ケ谷での秋季練習に合流した右腕は「いろいろ吸収して帰ってきた」。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場にも意欲を燃やし「平均球速150キロ」と肉体改造を決意。直球の威力向上をテーマにプロ3年目で更なる飛躍を目指す。

 フレッシュな気持ちで伊藤が戻ってきた。侍ジャパンの強化試合を戦い終え、鎌ケ谷の秋季練習に合流。みっちりウェートトレで汗を流した右腕は「まだまだだなって思って帰ってきた。みんなすごく武器を発揮していたし、自分の“らしさ”を見つめ直す、いい時間になった」とトップチームでの充実の時を振り返った。

 強化試合で衝撃を受けたのは、投手陣の直球の威力。特に「あの真っすぐはやばかった。150キロちょっとだけど、すさまじいボールだった」と、10日のオーストラリア戦で2回無失点と好投したヤクルト・高橋奎二投手(25)の球には度肝を抜かれた。2年目の今季、2年連続2ケタとなるチームトップの10勝を挙げたが「平均球速が去年より2、3キロ落ちた。納得のいく球じゃなかった」と140キロ台中盤にとどまった直球を課題に。「抑えている投手はみんな超えている」と平均球速150キロを具体的な目標値にした。

 NEWボディーで、平均球速アップを狙う。「身長(176センチ)がない分、体重を。重たい物体と軽い物体では出せる出力が全然違う」と現在82キロの体重を、ウェートとタンパク質多めの食事で3月までに85キロにするプランを設定。プロ入り後初、駒大苫小牧高3年以来の85キロだが「やる価値はある」と、速さ+パワーも兼ね備えた「すさまじい直球」の習得に挑む。

 今オフから一人暮らしもスタートするが「大海’Sキッチン。大学時代もやってたし、見栄え良くできたらSNSに載せようかな」と食事管理にも自信の表情。「選ばれる気で準備する」と3月のWBCにも照準を合わせ、年内は徹底的に体づくりに注力する。DeNA・今永昇太投手(29)から伝授されたチェンジアップも「握りより意識の部分が参考になった。結構いい感じ」と吸収して帰ってきた2年目右腕。トップレベルで得た経験を糧に、来季は真の伊藤大海らしさを見せつける。(堀内 啓太)

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