西武・与座海人投手が１２日、埼玉・所沢市の球団施設で行われている秋季キャンプに合流した。

　侍ジャパンの強化試合では６日の巨人戦に先発し、４回で７安打４失点。数少ない下手投げとして３月のＷＢＣへアピールしたいところだったが、本来の投球をみせることはできなかった。「僕のレベルのなさというのを痛感しました」と悔しがった。その一方で収穫もある。代表チームではＤｅＮＡ・今永、ロッテ・佐々木朗らと意見をかわしたという。「僕は下手投げですけど共通することもあるのかなと。意識の部分が大きいかなと思います」とうなずいた。

　今季は自身初の２ケタ勝利となる１０勝をマークも終盤は失速気味。「１軍で１年間投げている他の投手を見ると、多少の波はある中でも試合はつくるというところで信頼感が変わってくると思います。９月に入った中で勝負強さというか、（高橋）光成、（松本）航、今井（達也）の３人には見せつけられたというか、自分とのはっきりした違いが見えたのかなと思います」。“３本柱”にあって自分にないものが見えた１年だった。

　秋季キャンプへの参加はこの日が最後。今後は自主調整を任されたがノンビリするつもりはない。「（練習を）継続してやっていこうかなと思います。休むところは休んで、しっかり（体の）メンテナンスをして。終盤、失速したのは何かしら原因があると思う。それを見つけるためにも休んでいるヒマはない。今やらないと、来年同じような結果を残せる保証はありませんから。今から勝負していきたい」。引き締まった表情で、２年連続２ケタ勝利への決意を誓った。

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