【楽天】ドラフト6位、西濃運輸・林優樹が契約合意 「お手本にしていた」和田毅のように現役20年の鉄腕目指す

スポーツ報知

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2022.11.12(土) 09:47

入団に合意した楽天のドラフト6位、西濃運輸・林

 楽天がドラフト6位で指名した西濃運輸・林優樹投手(21)が11日、イヌワシ軍団の“鉄腕”襲名を宣言した。岐阜県内のホテルで入団交渉し、契約金3000万円、年俸800万円(金額は推定)で合意。目標を問われた左腕は「息の長い選手で自分の目指すべきところ」と憧れるソフトバンク・和田毅投手(41)のように「現役20年」に意欲を示した。

 家族からプレゼントされたクリムゾンレッドのネクタイを着用し臨んだ入団交渉。林は契約書にサインし「4歳から野球を始めてずっと野球が好きでここまでやってきた。野球に対する気持ちは忘れずにこれから先もやっていきたい」と初々しい表情でプロとしての自覚を語った。

 担当の山田潤スカウト(51)は「ボールの強さが出てきて彼の良さである気持ちの強さがあれば、短いイニングでいえば早い段階で戦力になってくる。テクニックや投球術の強みもあるので、ファームで鍛えれば先発もありかな」とマルチな才能に期待。林は「小さい頃から先発をやってきたので、先発としてできればとは思いますけど、中継ぎでも自分のやるべきことは変わらない」と先発、救援のどちらでも与えられた場所で全力で腕を振るうつもりだ。

 偉大な背中を追う。幼い頃から「お手本にしていた。息の長い選手で自分の目指すべきところ」と話すソフトバンク・和田のように、現役20年の“長寿”を目標に設定した。最速147キロの直球に加えてカーブ、スライダー、チェンジアップを操る技巧派スタイル。球種は多い方ではないが、打者の表情や、たたずまいを見て打ち気をそらす投球術も魅力の一つだ。

 「チェンジアップを投げ始めたきっかけが杉内さん。140キロ中盤のキレのある直球と、時には緩急を使う投球がかっこいい」と巨人などで活躍した杉内俊哉・現巨人3軍投手コーチ(42)の動画を参考にチェンジアップを習得した。楽天で同僚になる早川が木更津総合高3年だった16年センバツの準々決勝・秀岳館戦を見て「こんなにコントロールがいい投手がいるんだ」と胸を打たれ「それからずっと追うようになった。夢をもらった」とこの試合を境に“教材”としていることも明かした。

 プロの世界には成長のヒントがごろごろ転がる。21歳と伸びしろは抜群。下位指名から歴史に名を残すサウスポーへとのし上がる。(長井 毅)

 ◆林 優樹(はやし・ゆうき)2001年10月29日、京都市生まれ。21歳。向島シャークスで4歳から野球を始め、向島中では京都八幡シニアに所属。近江高では1年秋からベンチ入りし、2年春、夏、3年夏の甲子園に出場。U―18高校日本代表。西濃運輸に進み2年目の7月に都市対抗出場。174センチ、74キロ。左投左打。

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