【ソフトバンク】育成7位 の京大・水口創太、医学部から初のNPB入り 理学療法士国家試験「両立しながらできる形にしてもらう」

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2022.11.12(土) 06:10

王貞治球団会長と藤本博史監督のサインボールを手に、活躍を誓うソフトバンク育成7位指名・京大・水口創太(カメラ・馬場 秀則)

 ソフトバンクから育成7位で指名された京大・水口(みなくち)創太投手(23)が11日、京都市内で指名あいさつを受け、支度金300万円、年俸400万円で仮契約を結んだ。医学部からのNPB入りは史上初。京大からのプロ入りは14年のロッテ2位の田中英祐氏(30)=会社員=以来2人目となる。

 入団拒否も考えたが、育成環境に胸を打たれプロ入りを決断。「どう成長できるかを具体的に思い描くことができたので挑戦したいと思った」と意気込んだ。

 194センチの長身から繰り出す最速152キロの速球が武器。同学部の人間健康科学科に在籍しており、卒論のテーマは「投球障害」だ。来年2月には理学療法士の国家試験も控えている。「球団とは話をさせてもらって、両立しながらできる形にしてもらう」。来年1月に福岡・筑後市の合宿所に入寮後も、京都と行き来して資格取得を目指す。

 福山アマスカウトチーフは「能力を純粋に評価した。その原石がたまたま京大だった」と力説。ホークスOBの京大・近田監督も「将来的に160キロ出る」と太鼓判を押した。

 「千賀投手が目標。育成から球界を代表する投手になられたんで、そういう道を歩めるように」。体の仕組みや故障防止を知り尽くした秀才が、あえてイバラの道に挑む。(表 洋介)

 ◆水口 創太(みなくち・そうた)1999年8月9日、滋賀・大津市生まれ。23歳。晴嵐小2年から「晴嵐スポーツ少年団」で野球を始め、DeNA・京山とチームメート。北大路中では軟式野球部。膳所高では1年秋からベンチ入りし、3年夏は3回戦敗退。京大では3年春リーグ戦初登板。球種はカットボール、カーブ、フォーク。194センチ、102キロ。右投右打。

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