【オリックス】吉田正尚、メジャー挑戦 年内決着メドでポスティング直訴「正直に話す」近日中に協議

スポーツ報知

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2022.11.3(木) 05:00

ポスティングシステムによる米大リーグ挑戦の希望を表明したオリックスの吉田正尚

 オリックスの吉田正尚外野手(29)が2日、大阪市内で取材に応じ、ポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ挑戦の希望を表明した。近日中に球団と話し合う予定で「ずっとハイレベルでやりたいと思っていた。今の気持ちを正直に話そうと思います」と正式に意向を伝えるつもりだ。また「年内に収まるようにしたい」とも話し、球団から認められた場合でも今年中の“決着”をメドにする考えも示した。

 この日、テレビ番組の収録前に報道陣に対応した吉田正は、初めて自らの口からメジャー挑戦への思いを明かした。「自分の夢としてずっとあった。ずっとハイレベルでやりたいと思っていた。肌で体感してみないと分からないことがたくさんあるので、チャレンジしたい。(球団には)今の気持ちを正直に話そうと思います。(オリックスとの話し合いは)代理人なしで1人で行こうと思っています」と率直に吐露した。

 現在29歳という年齢も考慮。「タイミング、巡り合わせとかも必要になってくる。行きたいから行けるという状況(海外FA権を持つ選手)ではない。そこで、話し合いという形になると捉えてもらえれば」と説明した。

 球団で同制度の利用を認められたのは00年オフにマリナーズへ移籍したイチローのみ。今季いずれもチームトップの打率3割3分5厘、21本塁打、88打点を挙げて26年ぶりの日本一に貢献した主砲に対し、福良GMは働きぶりを評価した上で「近日中に(協議が)あると思う。本人の気持ちは分かるが、球団のことも話をしないと」と意向を聞く考えを示している。

 15年のドラフト1位で入団した吉田正は、同年にナ・リーグ本塁打王、MVPに輝いたナショナルズのブライス・ハーパー(現フィリーズ)に憧れを抱き、同じ背番号34を希望したほど。19年のWBSCプレミア12、昨年の東京五輪にも日本代表として出場するなど国際経験も豊富。「大学4年生のキャンプでテキサスに行った。若い時にそういう経験ができたのも(メジャー挑戦の理由に)大きかったかもしれない」と振り返った。

 ポスティングシステムの申請期間は12月15日まで。もし、容認された場合でも「球団の編成もいろいろあると思う。1月の自主トレの予定も組んでますし、年内には収まるようにと考えている」と“年内決着”を理想に掲げた。「家族もいるし、契約とかも日本と全く違うので、いろいろ情報を集めながら考えていく。しっかり納得できるように、いい選択ができるようにしたい」。まずは、球団に夢への思いをぶつける。(玉寄 穂波)

 ◆吉田 正尚(よしだ・まさたか)1993年7月15日、福井県生まれ。29歳。敦賀気比から青学大を経て15年ドラフト1位でオリックス入団。20、21年首位打者、今季2年連続2度目の最高出塁率。ベストナイン4度。21年東京五輪代表。173センチ、85キロ。右投左打。年俸4億円(推定)。既婚。

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