【ロッテ】佐々木朗希WBC球で初の実戦 “すべる球”でも圧巻のフォーク「感覚を確かめながら投げた」

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2022.11.2(水) 06:15

侍ジャパンの強化試合に向けて、フリー打撃に登板した佐々木朗(カメラ・今成 良輔)

 5日からの強化試合を控える侍ジャパンに選出されたロッテ・佐々木朗希投手(20)が1日、ZOZOでシート打撃に登板した。強化試合やWBC本番でも採用されるMLB球を使って初めての実戦形式の投球だったが、打者8人に対し2安打4奪三振、最速は151キロ。10日のオーストラリア戦(札幌D)での先発が内定している右腕の調整ぶりをロッテ担当・小田原実穂記者が「見た」。

 「おりゃっ」。静かな球場に時折、朗希の声が響いた。強化試合へ向け、10月中旬にはMLB球を使用して投球練習はしていたが、シート打撃登板は初めて。安田ら4人を2打席ずつ相手に、安打性は2本に封じた。山口の2打席目には内角の変化球でバットを折る場面もあった。朗希は「久しぶりだったので感覚を確かめながら投げました」とコメント。最速は151キロを計測して4K。さすがといえる“予行演習”だった。

 NPB球より滑るといわれ、対応に苦慮する投手もいるMLB球。しかし、直球とフォーク、スライダーを計33球投げた朗希は、数球抜け球はあったものの、滑りをことさら気にする様子はなかった。落差のあるフォークに打者のバットが次々と空を切る姿はシーズンと同じ。侍の投手コーチも兼任する吉井監督は「十分。普通に投げてましたね。データで出ているらしいけど米国に行った日本人は(MLB球で)真っすぐの伸びは少なくなってもフォークは結構落ちるみたい」と適応力にうなった。

 10日は先発で3イニング程度投げる予定。「結果はどうでもいいので気分良く投げてくれれば」と指揮官。朗希も「登板日までしっかり調整したい」とコメントしたが、センスの片りんをのぞかせるピッチングだった。(小田原 実穂)

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