◆ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２２　第７戦　ヤクルト４―５オリックス（３０日、神宮）

　「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２２」第７戦が行われ、オリックスが２敗１分けから４連勝で１９９６年以来２６年ぶり５度目（阪急時代含む）の日本一に輝いた。

　＊　＊　＊　＊

　杉本が最高殊勲選手（ＭＶＰ）に選ばれた。第４戦と第６戦で決勝打を放ち、この日の第７戦では２点リードの５回２死満塁で、サイスニードの外角速球を左中間へ運び、相手失策を招いて走者を一掃させた。７試合で打率２割３分１厘、本塁打は０だが、僅差の試合で勝利に貢献し、球団野手では２６年ぶり３人目のＭＶＰ。日本一に「めちゃくちゃうれしいです。全員で勝つというスローガンの下、本当に全員で勝った日本一」と笑顔がはじけた。

　昨年のホームランキングにとっては、苦しいシーズンだった。本塁打は３２本から１５本に減少。試合前練習では中嶋監督から「室内で打て」と“指令”を受け、黙々と打ち込んだ。ＤＨの際はいつもメンバー交換後に室内に入り、３０球ぐらい打ち込み、すぐに試合へ入れるように感覚を養った。２軍暮らしを経験しており「ひと昔前は１軍の試合にも出られていなかったので、出られて悩んでいる方が幸せ」といつも前向きだ。

　ＣＳでは計４試合で１３打数５安打５打点、打率３割８分５厘の大活躍だったが、ＭＶＰは吉田正に、かっさらわれた。「日本一になってそういう賞をもらえるように」との公言通り、ラオウが最高の勲章を得た。（玉寄　穂波）

関連ニュース

・【オリックス】日本一の優勝会見＜２＞ＭＶＰの杉本裕太郎「また来年も温かく見守って下さい」
・【オリックス】日本一の優勝会見＜１＞中嶋聡監督「感動的なことを言えれば良いんでしょうけど、ないです」
・【オリックス】球団ＯＢイチローさんが日本一祝福「おめでとうございます」
・【オリックス】中嶋聡監督、歓喜の２６年ぶり５度目の日本一「非常に良い夜空でした」一問一答
・【オリックス】ラオウ・杉本裕太郎がＭＶＰ獲得「めちゃくちゃうれしいです」第４、第６戦に決勝打