オリックスは３０日、神宮球場でヤクルトとの「ＳＭＢＣ　日本シリーズ２０２２」第７戦に臨む。２敗１分けの苦境から３連勝を飾り、１９９６年以来の日本一に王手をかけた。その原動力は、間違いなく中継ぎ陣だろう。ヤクルトをわずか１安打に封じた２９日の第６戦後、中嶋聡監督も「まあ、あの自慢とは思っていないんですけど、よく投げてくれています」と手応えをにじませていた。

　以下に、今シリーズでの２番手以降の投手成績をまとめた。相手にはシーズン５６本塁打の村上がいるが、登板したのは右腕ばかり。試合を経るごとに、剛球が持ち味の宇田川、山崎颯が軸になり、３９歳のサイド右腕・比嘉も４試合に投げて無失点と存在感を見せている。また、どの投手も勝負所で三振を奪うシーンが目立ち、見ている側に強い印象を残している。

　仰木監督が率いて前回日本一に輝いた１９９６年は小林宏、金田政彦、野村貴仁、長谷川滋利、鈴木平、平井正史といった左右はもちろん、多彩なタイプの中継ぎ陣を繰り出して、４勝１敗で巨人を下した。優勝した瞬間にマウンドに立っていたのはサイド右腕の鈴木だった。

　今シリーズで逆襲の３連勝は、いずれもワゲスパックが最後を締めた。ファンが長い間待ち望んだ日本一へ。強力な中継ぎ陣抜きでは語れない。

◆今シリーズの２番手以降の投手成績

▼第１戦　●３－５（先発・山本）

比嘉　１回　　０安打　２三振　０失点

本田　１回　　１安打　２三振　０失点

阿部　１回　　２安打　２三振　０失点

平野佳１回　　３安打　１三振　１失点

▼第２戦　△３－３（先発・山崎福）

山崎颯２回　　１安打　２三振　０失点

宇田川１回　　１安打　１三振　０失点

ワゲスパック１回　２安打　１三振　０失点

阿部　１回　　２安打　１三振　３失点

本田　１回　　１安打　０三振　０失点

比嘉　１回　　１安打　２三振　０失点

近藤　１回　　０安打　２三振　０失点

▼第３戦　●１－７（先発・宮城）

比嘉　０回２／３　０安打　１三振　０失点

竹安　１回　　１安打　１三振　１失点

近藤　１回　　１安打　２三振　０失点

本田　１回　　３安打　０三振　３失点

▼第４戦　〇１－０（先発・山岡）

宇田川１回２／３　０安打　４三振　０失点

山崎颯２回　　０安打　０三振　０失点

ワゲスパック１回　　１安打　２三振　０失点

▼第５戦　〇６×－４（先発・田嶋）

比嘉　０回２／３　０安打　０三振　０失点

近藤　０回２／３　４安打　１三振　２失点

阿部　１回１／３　１安打　１三振　０失点

平野佳１回　　０安打　０三振　０失点

ワゲスパック１回　０安打　２三振　０失点

▼第６戦　〇３－０（先発・山崎福）

宇田川１回　　０安打　２三振　０失点

平野佳１回　　０安打　２三振　０失点

山崎颯１回　　０安打　２三振　０失点

ワゲスパック１回　０安打　１三振　０失点

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