日本ハム・杉谷拳士内野手が２８日、札幌市内で会見に臨み、引退を表明。ベルーナドームでウグイス嬢を務める西武の球団職員・鈴木あずささんにも感謝を示した。

　同球場での試合前練習中に恒例となっていた杉谷イジり。「本当に連絡先も分からないので。本当に今までたくさんのすてきなお言葉ありがとうございます。今後はどういう立場になるか分からないですけど、今後ともベルーナドームに行った際はごあいさつさせていただきたいなと。本当にありがとうございました」と率直な思いを口にした。

　今季は２日・西武戦（ベルーナドーム）が最終戦だった。フリー打撃を行っていると、「皆様、ご注目ください。ただいま、今シーズン最後の杉谷選手がバッティング練習を行っております。見たいとこちらが注目すると、少々軽めのプレミア感。この先もみんなの見たいをかなえるプロ野球選手、杉谷選手の生き様に引き続き、皆様どうぞご注目ください」とアナウンス。スタンドからは拍手が送られた。これが結果的に現役最後のベルーナドームでのイジりとなった。

　◆杉谷　拳士（すぎや・けんし）１９９１年２月４日、東京都生まれ、３１歳。帝京高では１年から正遊撃手。３年では主将を務め計３度甲子園出場。入団テストを経て０８年ドラフト６位で日本ハム入団。１０年にはイースタンでシーズン安打記録を更新。１１年に初出場するとユーティリティー選手として１軍に定着。１７３センチ、７８キロ。右投両打。推定年俸２８００万円。

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