【オリックス】山本由伸投手「すごく注目してもらえる」ヤクルト・村上宗隆斬りだ

スポーツ報知

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2022.10.22(土) 06:00

キャッチボールをする山本由伸(カメラ・渡辺 了文)

 SMBC日本シリーズ2022は22日に神宮で開幕し、セ、パ両リーグともに2連覇したヤクルトとオリックスが昨年に続いて対戦する。ヤクルトは球団初の2年連続で7度目、オリックスは阪急時代を含め26年ぶり5度目の日本一を目指す。両チームは21日、神宮で練習。オリックスの第1戦先発は“投手5冠王”の山本由伸投手(24)で、3冠王のヤクルト・村上宗隆内野手(22)との注目対決に意気込んだ。

 

 山本が村上への“真っ向勝負”を宣言した。初戦に先発するエースは「もちろん、いいバッターなのは間違いない。ファンの方にもメディアの方にもすごく注目してもらえる対戦だと思うので、いつも通り思い切って投げられたら」と力強く話した。

 昨年の日本シリーズで白星はなかったが、2試合計15回で2失点。村上は7打数1安打、4三振と抑えた。昨年交流戦も2打数無安打で、通算9打数1安打。今年は村上がセの3冠王なら、山本は2年続けてパの“投手5冠王”で、ともにリーグMVPが確実。この2人の迫力対決が、初戦の最大の注目だ。

 午後4時から監督会議に臨んだ中嶋監督は「(先発を)山本由伸でいきます」と宣言した。だが、直後の取材の中で「軽く言ったんだけど、本人にまだ言ってないや」と苦笑い。“正式通達”は午後5時からの神宮でのナイター練習中だった。山本は「ちょっと小走り気味に(来て)『言ってなかったわ』って」と笑った。

 言わなくても、だれもが分かっている。今季の開幕戦(3月25日・対西武)もCS最終ステージ初戦(10月12日・対ソフトバンク)も山本に託してきた。中嶋監督は「全てにおいて1戦目は(山本)由伸がいってますから。そこに関しては、チームがそう思っている」と全幅の信頼。開幕戦もCS初戦も8回無失点の圧巻の投球だった。山本も「ここまでも大事な初戦は何度も経験してきた。いい準備をして、いいパフォーマンスを出せたら、いい結果になる」と自信を示した。

 神宮では、リリーフだった18年に1イニングを投げただけだが「大きい問題はない」と、いつも通り登板前日にブルペンで投球練習。「ここまで試合ができることがありがたいこと。思い切ってやるだけ」。ポストシーズン通算32イニング2失点、30奪三振の無双男が、村上をねじ伏せ、まだ手にしたことがない日本一をつかむ。(玉寄 穂波)

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