【楽天】昨年ドラフト1位の吉野創士インタビュー、自身の“現在地”を語る「まずは2軍のレギュラー」
スポーツ報知
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2022.10.20(木) 11:59
楽天・吉野創士外野手(18)=埼玉・昌平高出=がこのほどスポーツ報知のインタビューに応じた。1位指名を受けた21年のドラフト会議から1年。宮崎でフェニックス・リーグ参戦中の若ワシが自身の“現在地”を語った。(取材・構成=長井 毅)
南国の日差しを浴びながら、吉野はユニホームを泥だらけにして成長の階段を歩んでいる。1年目はイースタンで48試合の出場で打率1割9分7厘、1本塁打、8打点。高校通算56本塁打の実績を引っさげてプロの門をたたいたが、実力の差を痛感する結果となった。
「今は試合で課題に取り組んでいます。選球眼、ミスショットが多いので右方向を意識して体を開かずに打つことに取り組んでいます。高校とプロとではボールの質も違う。(対応するには)右方向への意識が課題になる。(この1年間は)そこを重点的にやってきました。ぎりぎりまで引きつけて、よくボールを見て打つことをやっています」
最も“壁”を感じた瞬間は4月27日のイースタン・DeNA戦(横須賀)での今永との対戦。2軍調整中のハマのエースのボールに衝撃を受けた。
「1軍の投手は2軍の投手とは伸びも違うし、キレも、落ちる球も含めて差は感じました。今永さんの真っすぐは真っすぐと分かっていても当たらなかった。結構、衝撃でした。バットに1回かすったくらいで。2打席とも三振でした。2軍の投手との対戦では結果も出ていたんですけど、1軍の選手だと(球の)質が違った。まだまだ実力不足だなと感じました。(シーズンの)早い時期に日本代表クラスの投手とやれたことで、自分の打撃内容や配球の見方も考えながらできるようになった。あの時間は貴重でした」
10月中はフェニックス・リーグ、11月は秋季キャンプと鍛錬の日々は続く。
「打撃が持ち味。打撃でどれだけ結果を残せるかフェニックス・リーグでは一打席、一打席集中してやってきたい。自分の中では来年は勝負じゃないですけど、1軍の舞台で多く試合に出たい。まずは2軍のレギュラーを取れるようにやっていきたい」
近未来のイーグルスの中軸を担うダイヤの原石が、少しずつ輝きを増していく。
◆吉野 創士(よしの・そうし)2003年10月27日、千葉・浦安市生まれ。18歳。舞浜フェニックスで野球を始め、6年時には千葉ロッテマリーンズジュニアに選出。中学時代は東京城南ボーイズでプレー。埼玉・昌平高では高校通算56本塁打。186センチ、78キロ。右投右打。年俸920万円。
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