オリックスの吉田正尚外野手（２９）が１８日、日本シリーズ（２２日開幕）でのヤクルトへのリベンジを誓った。「（リーグ連覇後も）みんな浮かれてはない。もう一度チャレンジというか、リベンジという気持ちがある。余裕というよりはリベンジの気持ち」と闘志をむき出しにした。

　昨年は２勝４敗で屈した。とくに思い出すのは、最終戦となった第６戦。「寒さとともに（悔しさが）グッときましたね」。気温５度まで下がったほっと神戸で延長１２回の末、ヤクルトの胴上げを見届けることになった。「勝って終わるのと負けて終わるのとでは、そりゃ全然違いますから。勝って終わった方がいい」と意を強くした。

　今年は納得の状態で挑む。昨年はシーズン終盤に右尺骨を骨折。ＣＳ最終Ｓで復帰し、日本シリーズは第１戦でサヨナラ打を放ったが、６試合で打率２割２分２厘、２打点で本塁打０。今年は優勝争いのシーズン終盤に爆発。この日発表の９、１０月度の月間ＭＶＰ賞を受賞したほどだった。ＣＳ最終Ｓも４試合で打率４割６分２厘、２本塁打、３打点でＭＶＰ。「昨年と比べたら今年の方が順調」と言い切った。

　この日は京セラＤで全体練習。６月のヤクルトとの交流戦は故障明けで欠場したため、１年ぶりの対戦だ。「（捕手の）中村さんが戻ってこられてからは安定している。強いチームはセンターラインがガチって固まっている」と分析。ヤクルトに３冠王・村上がいるが、オリックスにはパ最強の主砲がいる。（玉寄　穂波）

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