◆２０２２　パーソル　クライマックスシリーズ　パ　最終Ｓ第４戦　オリックス３×―２ソフトバンク（１５日・京セラドーム大阪）

　ソフトバンク・千賀滉大投手（２９）が１５日の試合後、メジャーに移籍するため、今オフに海外ＦＡ権を行使することを明言した。「もう６年ぐらい言っていますし、今さら変わることはない。行使は絶対にします。そこからのやり取りはまだまだ時間がかかるし、チームのためにやれることはまだまだある」。１７年オフからポスティング・システムによるメジャー移籍を訴えてきたが、今年９月に海外ＦＡ権を取得。その権利を行使し、満を持して海を渡ることが決定的となった。

　昨オフには国内ＦＡ権を行使せず、年俸６億円から変動制の５年契約を結んだものの、契約の見直しや破棄ができる「オプトアウト」の条項がついていた。

　千賀は１７年に最高勝率、２０年に最多勝と最優秀防御率、１９、２０年は最多奪三振を獲得。今季は７年連続２ケタ勝利となる１１勝（６敗）を挙げ、防御率１・９４。１４日のＣＳ最終Ｓ・オリックス戦（京セラＤ）では７回途中３安打無失点。日本“ラス投”を白星で飾った。シーズン中からヤンキース、パドレスらメジャー複数球団のスカウトが視察に訪れるなど、右腕の評価は高く、争奪戦に発展するとみられる。

　◆千賀　滉大（せんが・こうだい）１９９３年１月３０日生まれ、愛知・蒲郡市出身。２９歳。蒲郡高で三塁手から本格的に投手転向。１０年育成ドラフト４位でソフトバンクに入団し、１２年に支配下登録。２０年にはパ最速で通算１０００奪三振に到達。２１年東京五輪で金メダル獲得。通算２２４試合で８７勝４４敗１セーブ、防御率２・５９。１８６センチ、９２キロ。右投左打。今季年俸６億円。

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