鷹・千賀、緊急降板は「つっただけ」 負けられない一戦で気迫の7回途中0封

ベースボールキング

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2022.10.14(金) 21:47

ソフトバンク・千賀 (C) Kyodo News

【パCSファイナルステージ第3戦】
● オリックス 0 - 3 ソフトバンク ○
<10月14日 京セラD大阪>

『2022 パーソル クライマックスシリーズ パ』のファイナルステージ第3戦はソフトバンクが勝利。負ければ敗退の一戦を完封リレーで制し、同ステージの対戦成績を1勝3敗(オリックスの優勝アドバンテージ含む)とした。

 崖っぷちの一戦でエースが意地を見せた。先発・千賀は立ち上がりから安定感抜群。2回はこのステージ絶好調の6番・杉本の打席で最速161キロをマークした。3回は二塁・三森が好守を連発。6回は右翼・柳田が好送球で走者をタッチアウトに仕留めるなど、バックも堅い守りで千賀を盛り立てた。

 完封も狙えるペースだった7回、先頭の3番・中川に右前打を許したあと、マウンドに森山投手コーチやトレーナーらが集まった。状態を確認したあと、森山コーチがベンチに「×」のサインを送り投手交代。それでも、2番手・嘉弥真、3番手・松本の継投で7回もゼロを刻み、エースのアクシデント降板を乗り越えた。

 打線は初回、先頭の三森が右中間への二塁打で出塁すると、続く周東の投犠打をオリックス先発・田嶋が一塁へ悪送球。この間に二走・三森が労せず先制ホームを踏んだ。さらに一死三塁と好機は続き、4番・デスパイネの右前適時打で2点目。7回は「8番・三塁」で先発起用された野村勇が、CS初アーチを右翼席へ運び3点目を加えた。

 投手陣は3点リードの8回以降、藤井、モイネロの勝ちパターンで逃げ切り。負けられない一戦を完封リレーで制し、ファイナルステージ突破へ望みをつないだ。

 試合後、お立ち台に上がった千賀は「もうあとがなかったので、少し緊張したんですけど、明日の先発ピッチャー(和田)にこの緊張感を味わってもらおうと思って、絶対に回してやろうと思っていました」と笑顔。好投の要因を問われると「(甲斐)拓也のリードに応えられたと思います」と女房役を称えた。

 7回の緊急降板については「普通につっただけなので」と“問題なし”を強調。逆転での日本シリーズ進出へ、残り3戦3勝と厳しい状況は変わらないが、「負けたら終わりなのでみんな開き直っていると思います。一生懸命、戦う姿勢を持っていけば大丈夫かなと思います」と前向きに話した。

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