ロッテ、雨にも負けず振って、振って、振りまくった!順番待ちの間に素振りをする選手も

ベースボールキング

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2022.10.14(金) 14:53

ロングティーを行うロッテ・藤原恭大

 14日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテの秋季練習は、簡潔に言うととにかく全力で振って、振って、振りまくった。

 10時にはじまった秋季練習。野手はウォーミングアップ、走塁練習が終わると、10時40分過ぎから打撃練習。

 この日の打撃練習では“フルスイング”をテーマに、全選手が力強い当たりを飛ばした。激しい雨が振る中、雨にも負けず藤原恭大は“オリャー”と絶叫しながらライトスタンドに滞空時間の長い打球を何本も飛ばし、ライトスタンドに飛び込む打球が多かった。打撃練習は安田尚憲、山口航輝と行い、安田と山口がケージで打っているときは、藤原は待ち時間になるが、その間も素振りをするなど休むことなくバットを振った。

 山口もティー打撃を終え、ケージの打撃練習の順番が来るまでの少しの間に素振りをし、こちらも1分1秒を無駄にしない。打撃練習では藤原と同じように声を出しながら全力で、ボールをレフトスタンドに放り込んだ。

 全体の打撃練習が終わると休む間もなく、野手全員でロングティー。2人1組で三塁方向からセンター方向に向かって、1人5球交代の間隔で1箱分打ち込んだ。ロングティーの間、福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチから「フルスイング」、「全力で」、「足を使って」という声が何度も飛ぶ。選手たちもその期待に応えようと、一心不乱にバットを振った。2人1組で打つ中、藤岡裕大は1箱分を一人で打った。藤岡はティー打撃、打撃練習、守備練習が終わったあと、最後のメニューとなったロングティーが始まる前の少しの時間を使って、スタッフを呼んで1人置きティーを行うなど危機感がこちらにも伝わってきた。

 ロングティーが終わると、休憩を挟んで特打(岡、藤岡、茶谷、藤原)、特守(安田、山口)。特打と特守のない選手はランニングを行った。

 特打ではティー打撃(トスしてもらったボールをネットに向かって真上に打つティー打撃、股割りティー)、ケージの打撃練習(打撃投手が投げる球、ゆるいマシンの球)を3分間隔で、ローテーションで打った。特打でも福浦コーチから「インパクト強く」、「全力で」、「足を使え、足で打てよ」と何度も檄が飛ぶ。

 股割りティーでは藤原が「ウォリャー」と雄叫びをあげながら魂のスイング。また打撃投手が投げたボールに対し、フルスイングしたときの藤原の打球は、バックネットのスタンドで練習を見ていた筆者も思わずニヤけてしまうほどの素晴らしい当たり。来季は打撃投手ではなく、一軍の投手からZOZOマリンスタジアムで何本もライトスタンドに力強い当たりを放って欲しい。

 投手陣は早い時間から野手陣が打撃練習をしていたことも関係してか、ランニングなどを中心に汗を流し、グラウンドでキャッチボールなどボールを握った練習は行われていなかった。

取材・文=岩下雄太

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