◆パーソル　クライマックスシリーズ　パ　最終Ｓ第２戦　オリックス４―３ソフトバンク（１３日・京セラドーム大阪）

　「２０２２　クライマックスシリーズ　パ」最終ステージ（Ｓ）第２戦は、オリックスが杉本裕太郎外野手（３１）の５回の左越え決勝２ランなどで連勝し、１勝のアドバンテージを含めて通算３勝０敗として、２年連続の最終Ｓ突破へ王手をかけた。ソフトバンクは２年ぶりの日本シリーズ進出へ第３戦から４連勝するしかなく、崖っぷちに追い込まれた。

　ついに土俵際に追い込まれた。９回。周東の適時打で１点差に迫り、なおも２死一、二塁。デスパイネが空振り三振に倒れ、試合終了。２連敗を喫し、もう１敗もできなくなった。藤本監督は「見せ場はあったけどね。向こうのリリーフ陣が一枚上だった」と深いため息をついた。

　打たれてはいけない２人に２日間、打たれまくっている。この日は杉本にやられた。初回１死満塁で一時同点の適時内野安打を許すと、２―２の５回には１死二塁から大関が左翼席へ決勝２ランを浴びた。指揮官は「一塁ベースは空いてたわけやからね。安易な１球だった」と指摘。３安打３打点を献上し、２試合で７打数５安打５打点と止められない。第１戦で一発を食らった吉田正にも２安打され、計６打数４安打１打点。左右の大砲を止めない限り、勝利は見えてこない。

　昨季から９カード連続勝ち越しなしの鬼門・京セラＤでは、２０年を最後に連勝すらない。しかし、日本シリーズ進出には４試合で４勝するしか道は残されていない。「まあ、しょうがない。崖っぷちや。明日頑張ります」と藤本監督。第３戦には中５日でエース・千賀を投入し、巻き返しを期す。（中村　晃大）

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