楽天は１１日、光山英和１軍バッテリー兼守備戦略コーチ（５６）が、本人の申し出により退団すると発表した。

　Ｂクラスが決定した９月２９日の西武戦（楽天生命）終了後に辞任する意思を固めていた。石井監督からは慰留されたが「結果に対して責任を取るのはコーチの仕事」と潔く信念を貫いた。

　西武時代からの教え子だった炭谷は今年２月のキャンプ中に師匠から受けた“親心”に感謝していた。

　「ベテランになってきて、練習量も知らない間に減ってくる。そこで『ギン、もう一回やらなあかんぞ』と光山さんに言われたんです。今年も若手に負けないでプレーできているのは光山さんのおかげですよ。年齢という部分を考えた時に、けがをしないように体と相談しながら練習すると練習量が減ってしまいがちになる。そこのところを楽天に来てから光山さんがもう一回鍛え直してくれた」

　同コーチは捕手として近鉄、中日、巨人、ロッテ、横浜、韓国ロッテでプレー。引退後は西武、ＤｅＮＡなどでコーチを務め、１９年から楽天に在籍。今後は未定となっている。

　指揮官をはじめ、選手からの信頼も厚かった名伯楽が惜しまれつつ、杜（もり）の都を去る。

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