ソフトバンクを連勝に導いた「配球」 大一番で存在感が光る甲斐拓也

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2022.10.10(月) 06:29

ソフトバンク・甲斐拓也 (C) Kyodo News

◆ ファイナルステージでもキーマンに?

 ソフトバンクが2連勝でクライマックスシリーズ・ファーストステージを突破。

 12日(水)からは大阪に乗り込み、直接対決の差で優勝をかっさらわれたオリックスとの決戦に挑む。




 9日の試合は先発・東浜巨が序盤からエンジン全開の投球を披露。スコアボードにゼロを並べていく。

 すると3回、下位からつないだ満塁のチャンスで柳田悠岐が2試合連発、レギュラーシーズンから数えると4試合連発となる満塁弾。バースデーアーチで大きな大きな4点を叩き出す。

 4回には甲斐拓也が適時打を放ち、西武を突き放す。東浜は5回に金子侑司に適時二塁打を浴びて1点を失うものの、5回1失点で試合を作った。

 以降は大関友久と松本裕樹で2回をつなぎ、点差が広がった8回と9回は藤井皓哉とコリン・レイで締め。8-2で完勝を収め、2試合でファーストステージ突破を決めた。


 9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏は、東浜-甲斐のバッテリーに注目。

 この日の投球については「シーズン中と全く違う配球で入って行った。短期決戦ということで、東浜も“腕がちぎれてもいい”というぐらいに序盤から飛ばしていたんですが、その中で落ちる球に頼っていなかったんですよね」と、“大一番仕様”の投球を展開していたと指摘する。

 つづけて「亜細亜大出身選手特有のツーシームですか。あのボールで行くかなというところで、甲斐はストレートを要求していくんですよ。シーズンとはまったく違う配球が、西武打線には効いたのかなと」とつづけ、何度も対戦がある相手だからこそ、いつもとの“違い”が良い方向に作用したと解説した。


 これでソフトバンクはポストシーズン18連勝。短期決戦での変わらぬ強さを発揮しているが、その点については「捕手・甲斐の存在が大きい」と達川氏。

 リードを含めたディフェンス面は当然ながら、「シーズンでは打撃で苦しんでいましたが、今はリラックスした打撃フォームに変えたのがしっくり来ているんでしょうね。きょうも2安打・2打点ですから」とし、打率5割と当たっているバットの方にも注目。

 「12日からのオリックス戦も、甲斐のリードとバッティングが大きなカギになってくるんじゃないですかね」と押し、ファイナルステージのキーマンにも指名した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』




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