【西武】辻発彦監督終戦「やっぱり野球は楽しい」、次期監督は松井稼頭央ヘッド有力、内海哲也も入閣へ

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2022.10.10(月) 04:00

笑顔を交え、退任会見をする辻発彦監督(カメラ・馬場 秀則)

◆2022パーソル クライマックスシリーズ パ 第1S第2戦 ソフトバンク8ー2西武(9日・福岡ペイペイドーム)

 西武は9日、辻発彦監督(63)が今季限りで勇退すると発表した。CS第1Sでソフトバンクに2連敗して最終S進出が断たれたことで、奥村剛球団社長(55)と来季の去就について話し合い、退任することになった。後任には松井稼頭央1軍ヘッドコーチ(46)の昇格が有力視され、引退した内海哲也投手兼任コーチ(40)の入閣も決定的となった。

 日本一への道が断たれてから約50分後。辻監督はすがすがしい表情で会見場に姿を見せた。「この年になって6年間ユニホームを着て、若い選手たちと一緒にグラウンドに立っていろいろな喜怒哀楽を出したけど、やっぱり野球は楽しい。そういう意味ではちょっと寂しい」と小さく笑った。

 敗戦直後、奥村球団社長と辻監督が来季の契約について会談。昨季、最下位に終わった際に辞意を固めながら球団の慰留もあって1年契約を結んだ。今季は首位に立つなど優勝争いを演じたものの3位に終わり、CSも第1Sで敗退。奥村社長は「後進に引き継ぐベストなタイミングだったということで球団として判断をさせていただきました。辻監督は勇退ということになります」と説明した。辻監督は就任1年目の17年に3年連続Bクラスだったチームを2位へ引き上げると18年、19年は2年連続リーグ優勝。在任6年間で5度のAクラスと安定した成績を残した。特に今季は3・94だったチーム防御率を2・75まで改善した。

 後任には松井1軍ヘッドコーチの昇格が有力視される。現役時代は俊足強打の遊撃手として97、98年のリーグ連覇に貢献するなど主力として活躍。04年から7年間、メッツをはじめ大リーグ3チームでプレーするなど経験も豊富。引退後の19年からは2軍監督を務め今季は1軍ヘッドコーチに就任。辻監督の下でサインを出し、平石打撃コーチとともに打順を決めるなど来たるべき時に備えてきた。同社長は今回の監督交代について「首脳陣の若返りというところを一つの目的としております」と話しており平石コーチの留任、引退した内海の入閣も決定的。20日のドラフト会議には新体制で臨む意向だ。

 ◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年10月24日、佐賀県生まれ。63歳。佐賀東から日通浦和を経て83年のドラフト会議で西武から2位指名を受け入団。好守巧打の二塁手としてベストナイン5度、ゴールデン・グラブ賞を8度受賞。96年にヤクルトへ移籍し、99年限りで引退。ヤクルト、横浜、中日でコーチを務め、2017年から西武監督に。18、19年はリーグ連覇に導くなど在任6年間でチームを5度Aクラスへ導いた。180センチ、85キロ。右投右打。

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