【西武】辻発彦監督「源田がいなかったら優勝はなかった」退任会見一問一答

スポーツ報知

  • ニュース

2022.10.9(日) 20:16

笑顔を交え、退任会見をする辻発彦監督 (カメラ・馬場 秀則)

 西武は9日、CS第1S敗退後、今季限りで辻発彦監督が退任することを発表した。17年から指揮を執る辻監督は就任1年目で3年連続Bクラスから2位へ引き上げると18年、19年は強力打線を前面に押し出して2年連続リーグ制覇。6年間で2位―1位―1位―3位―6位―3位とAクラスに5度、3度のCS進出と安定した成績を残した。

 辻監督は試合後、ペイペイDで退任会見を行った。

―印象に残っていることは?

「この年になって6年間もユニホームを着て若い選手たちと一緒にグラウンドに立てて、ボール投げたりノックしたり、ワクワクも、ドキドキもしたり、喜怒哀楽を出したりしましたけど、やっぱり野球は楽しいです。そういう意味ではちょっと寂しい気はします」

―多くの実績を残したが「いやいや。僕の実績というのは何ともない。その時の選手たちが頑張ってくれた。選手たちがいかにグラウンドで精いっぱい力を出せるように、雰囲気であったり場を作ることが仕事だと思っていた。そういう意味では6年間で2度優勝できたのはいい思い出」

―教えが浸透した

 「あらためて思うのは野球はやっぱり投手。守りがまずあっての強いチーム作り。強力打線と言われましたけど、打ち勝つことの難しさですよね。今年みたいに打てなかった時に、やはり投手があれだけ頑張ればAクラスに入れる。優勝を争う期間もあったわけだから。これからも投手力とディフェンスがしっかりすれば戦えると。さっき選手の前でも話しました」

―今季は投手力が改善された

「それは経験でしょう。今井や高橋、松本が入団してから、特にこの3人だけは、勝てなくても経験を積ませてとにかく投げさせる。強いチームにいたら、ファームに落とされるんじゃないかという成績の時もありましたけど、そういう中でも投げてきたというのが今年に生きてきたんだと思う。年々育ってきたのはうれしく思います」

―今後への期待

「6年間一緒にやったので、情というか、必ず見ている。応援すると思います。今年、投手力が成長したことがまず一番うれしいですし、次は打線の方が成長して、練習をしっかりやっていけば、また優勝狙えるチームになる」

―後任への期待

「常にOBとして常勝軍団をつくってほしい」

―指揮官として大事にしてきたことは

「同じ年にドラフトで入ってきたね、源田の存在が一番大きかったような気がします。あの子がいなかったら、優勝はなかったような気がします。打つ打たないじゃなくて、やはりライオンズを立て直すには、ショートの選手が育たなかったら、無理だと思った。1年目から本当に守りだけでも十分貢献してくれた。本当に山川だってあれだけ打ってくれて、森友哉もそうですし、みんなそうですけど、ただ、やっぱりやりたい野球は、ショート・源田がいなかったらできなかったということですよ」

関連ニュース

【写真】辻監督が称賛した源田は第2戦でも活躍
【西武】CS敗退に山川穂高「さすがギータさん。僕もそのような選手にならなければ」
【西武】森友哉 国内FA権について「少し時間をおいて考えたい」外崎修汰も「ゆっくり考えたい」
【西武】辻監督勇退理由に球団社長「後進に引き継ぐベストなタイミングと判断」
【西武】辻発彦監督の退任を発表…在任6年間でAクラス5度「本当に幸せでした。やっぱり野球は楽しい」

記事提供:

スポーツ報知