【ソフトバンク】柳田悠岐、今日34歳誕生日弾だ 「いい一年にしたい」 オリックスへの下克上を見据える

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2022.10.9(日) 05:55

3回2死二、三塁、柳田悠岐が高橋光成(手前)から右中間へ追加点となる3ラン本塁打を放つ(カメラ・渡辺 了文)

◆2022パーソル クライマックスシリーズ パ 第1S第1戦 ソフトバンク5ー3西武(8日・福岡ペイペイドーム)

 「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」第1ステージ(S)が開幕し、ソフトバンクが快勝して最終S進出に王手をかけた。3回、柳田悠岐外野手(34)が2位に終わったレギュラーシーズンから3戦連発となる3ランを放つなど4点を先制し、同3位・西武から逃げ切った。柳田はCS通算23打点として歴代3位に浮上。チームは日本シリーズを含め、19年のCS第1Sからポストシーズン17連勝とした。

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 本拠地の大歓声の中、柳田は確信を持って歩き出した。3回、1点を先制して、なおも2死二、三塁。西武・高橋の内角133キロスライダーを振り抜いた。「とにかくバットに当てることだけを考えました」。高く上がった打球が右中間テラス席に着弾。CS通算7本目のアーチは、レギュラーシーズンから3戦連発となる3ラン。楽天・浅村、西武・中村を抜いてCS歴代3位に浮上する23打点目を挙げ、33歳最後の日を豪快に彩った。

 9月30日の楽天戦(楽天生命)での右翼守備で、フェンス際の打球にジャンプした時にでん部から強く地面に落下。同時に後頭部をフェンスに打ちつけ、首のむち打ち症状で途中交代した。翌日以降の出場が危ぶまれたが、首にテーピングを施して強行出場。敗れはしたが、2試合連発でシーズンを終えた。この日もテーピングをしていたが「プレーできれば大丈夫です」と超人ぶりを見せつけた。

 マジック1から連敗し、ラスト143試合目でまさかのV逸を味わった。涙を流した選手も多く、主将の柳田のショックも決して少なくはない。だが、全体練習再開まで2日間の休日は3人の子どもたちと楽しんだ。「おもろいっすよ。風船とかボールとか、いろんな遊びしてます。子どもはコロコロ変わるんで。やりたいことをやってました」。無邪気な心に触れ、エネルギーを再補充した。

 これでチームは日本シリーズを含め、19年CS第1Sからポストシーズンでは驚異の17連勝。また、パ・リーグではCS第1S初戦を制すと、突破率82%と数字の上で圧倒的優位に立った。CS初采配となった就任1年目の藤本監督は「打つ方のキーマンは柳田と言ってたんで。あそこでしっかり打ってくれたのが大きかった」とたたえた。「やれることを必死にやるだけ。(34歳も)いい一年にしたいです」と背番号9。頼もしい主砲がリードして、このまま下克上を成し遂げる。(中村 晃大)

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