◆パーソル　クライマックスシリーズ　パ　第１Ｓ第１戦　ソフトバンク５―３西武（８日・ペイペイドーム）

　ソフトバンクが西武に競り勝ち、ファイナルステージ進出に王手をかけた。藤本博史監督は１１三振を奪い、８回３失点で勝利投手となった千賀をねぎらいつつも、８回２死一、三塁のピンチでクイックをせずに一塁走者の山川にスタートを切られていたことを指摘。勝ってもカブトの緒を締めた。以下は一問一答。

（テレビ代表）

―先制点が欲しいところで３回に柳田が仕留めた

「打つ方のキーマンは柳田と言っていたんで、あそこで柳田がしっかり３ラン打ってくれたのは大きかったですね」

―シーズン最後に状態を崩していた周東がチャンスメイクとタイムリー

「レギュラーシーズン終盤、ちょっと調子を落としていたんで、５日間の練習の中でライナーを打つというのを意識した結果が今日、２本出ましたね。良かったと思います」

―エース千賀が８回１１奪三振の熱投だった

「もう守備の方で足は引っ張られましたけど、要所要所は締めてくれたんじゃないかなと思います」

―千賀の代え時も含めてポストシーズンの采配は

「試合前から全員でいこうというのはあったんですけど、千賀の球の力というものがまだ落ちていなかったし、甲斐捕手からも、球はまだ強いですよと言うことだったので、８回までいこうと決めていました」

―一気に明日で決めたい

「そうですね。２つで決めたいですね」

（囲み）

―柳田が主将らしい活躍

「レギュラーシーズンの最後の２つから続けてね。３試合連続なるんですか。良いところでしっかり打ってくれているんで。先取点を取るというのを目標にしている。先取点を取った形が、一番勝利につながっているんで。まずは千賀が先に点をやらないことというのを意識して投げてくれというのも言っていたし、打つ方には先に点を取ってくれというのをお願いしていたんで、その通りになりましたね。周東の駄目押しの打点も良かったと思うし、あの１点もすごい大きな１点だと思うし、三森のタイムリーも先取点ですからね。そういう意味では良いところでヒットが出たかなという感じですね」

―３回の守備の鈴木のところで併殺を取れた

「それも大きいしね。色々プレッシャーが当然ある中で味方もミス出ているし、相手もゲッツー打つというところが、どっちのチームもプレッシャーあるんじゃないかと思いますね」

―ＣＳに入ってチームの雰囲気は

「いやもう変わりなく。ベンチはすごく声は出ているし、特に控えの選手、若い選手が本当に１～９回まですごい声出してくれていると思います」

―千賀の８回は迷いなしか

「これ例えばファイナルいった場合は中５日でいくと思いますけど、そういう意味では１００球でやめたいところだったんですけど、まず今日の試合、勝たなくちゃいけないというところでね。７回終わった時点で９５球やったかな。千賀と話したら『いかせて下さい』ということで、じゃあお願いしますと」

―山川は最初の２打席で攻めた

「山川には攻めてね、四球ＯＫという形で。なかなか難しいんです。何点差とか、先頭打者とかあるからですね。今日みたいに２死三塁までいってしまったら、森さえ抑えたらもう山川歩かそうというのは決まっているし。難しいですよね、先頭打者で山川歩かすわけにもいかないしね。そういうところはどんどん攻めてくれと。そこで打たれたら仕方がないからということですよね」

―８回は同点のランナーを覚悟で山川を歩かせた

「次の打者を考えたら、山川の一発の方が可能性は高いんじゃないかと。こっちの山川対千賀、千賀対栗山というところですよね。栗山にも打たれていますけどね。まあでも大きいのはないやろうということでね。一発という意味じゃ、山川に打たれて負けている試合が多かったんで、山川の一発は避けようということでやりました」

―８回のピンチを切り抜けた後、甲斐と話していた

「一、三塁の場面で千賀が打者に集中したということなんですけど、足を大きく上げて、ランナー山川というところでね。これは同点のランナーになるから、そんなに速くしなくてもいいから普通のクイックで、自分のピッチングを乱すことはないから、打者専念することはないんやけど、大きく振りかぶっていったら、間抜けたら同点になってしまいますからね。そのために一塁を（ベースに）つけているわけやから。そのへんはもう一回、話しましょうということで。甲斐には千賀に言うておいてくれと。ああいう野球はないよということですよね。昔、外国人が０点に抑えたらええんやろと、ファルケンボーグとかそういう選手もいたけど、最終的には直されましたよね。千賀は日本でやっているわけだから、打者に１００％抑えるという気持ちがあっても、一塁走者の山川は同点のランナーなんだから、万が一間抜けたら同点になってしまう。そこだけは注意しようと。抜けてもサードで止められるような守備位置を取っているわけやから。あんなに大きく振りかぶることはないよと。まあでも良く投げてくれましたよ」

―王手をかけた

「とりあえず明日も全員で頑張ります」

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