【日本ハム】「谷口きゅんBALLPARK発」新球場完成まで半年…ワクワクが止まりません

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2022.10.8(土) 07:57

屋根開放時の球場内からの景色(谷口氏提供)

 2004年から本拠地として使ってきた札幌ドームの最終戦が終わりました。今年は最下位。悔しい1年でしたが「新球場で頑張りたい」、「エスコンフィールドでは」という選手たちの決意の言葉の数々は、グっと心にきました。来季に向けて前を向いているんだ、みんなも新球場の完成を楽しみにしているんだと。

 完成までいよいよ半年を切りました。「開閉式屋根付きの天然芝球場」は国内初。屋根は可動と固定の2枚構造で重さは約1万トン、30分弱で開閉します。開閉の基準や詳しいオペレーションはまだ定かではないですが、例えば試合中に急に雨が降ってきて「閉めよう」と思っても、すぐ実行できるわけではないのかなと思っています。屋根を移動させる約130メートルのレールは紙1枚も通らない精密な作りになっているので、閉める際は常に人の目でレールに物が乗っていないかどうかを確認しないといけない、そんなイメージです。

 ただ天気に大きく左右されずに試合ができるのは、ファンだけでなく選手側にとってもメリット。外球場は雨天中止がつきものですし、当然予備日も設けていますが、中止が続けばシーズン終盤に超過密スケジュールが待ち受けることもある。単純な話でもありませんが、屋根があることで疲労度合いも少しは変わってくるのかなと思います。

 雲一つない空は気持ち良いですよね。屋根が開いていれば外球場ならではの雰囲気を感じることができるし、そこで飲むビールは間違いなく最高です。ただ実は選手目線だと、真っ青な空のデーゲームが一番守りにくかった…。僕は高校3年の時に外野手に本格転向してプロでもプレーしたわけですが、フライが上がった時の距離感がすごくつかみづらいんです。新球場では屋根の開閉で風の入り方も変化するでしょうし、その時その時でケアする部分が変わってくるはずです。

 最近は9月末に球場を見に行きました。当時はまだ天然芝が入っていませんでしたがファウルゾーンに敷かれた人工芝を見ただけでも「選手たちが羨ましい」と思ったぐらい。国内初ということはそれだけ注目も浴びます。北海道日本ハムファイターズにとっての新しい歴史、その球場で誰が第1号を、1勝目を、タイトルを取るのか。一生名前が残るわけですから。一ファンとして、僕もワクワクが止まりません!

 ◆谷口 雄也(たにぐち・ゆうや)1992年6月1日、三重県生まれ。30歳。愛知・愛工大名電高から2010年ドラフト5位で日本ハムに入団。外野手として12年から通算272試合に出場し、21年10月に現役引退を発表。通算打率2割4分1厘、7本塁打、42打点。今年1月、ファイターズスポーツ&エンターテイメントに入社。今企画のタイトルは現役時代の愛称「きゅん」から取っている。

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