【日本ハム】清宮幸太郎から3冠王の同世代・村上宗隆へ「メジャーで見たい。もう日本はいいだろって感じ」

スポーツ報知

  • ニュース

2022.10.5(水) 05:45

7月26日、オールスター第1戦の試合前、清宮幸太郎(右)と話をする村上宗隆

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が4日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でスタートした秋季練習に参加し、ヤクルト・村上宗隆内野手(22)のすごみを語った。2017年ドラフトで自身の外れ1位としてヤクルト入りした村上は、今季最終戦となった3日のDeNA戦(神宮)で日本選手最多の56本塁打を記録し、令和初の3冠王に輝いた。同じ左のスラッガーとして急成長を遂げる同学年に刺激を受けつつ、「もう日本はいいだろ」と早期のメジャー挑戦を願った。

 清宮はシーズン中から「村GOD」と称していた村上の偉業に、何度も「すごい」と驚嘆した。ともに高卒から17年ドラフト1位でプロ入り。3日のDeNA戦(神宮)の今季最終打席だった7回に放った56号ソロは、ネット速報で目にしたという。

 「打ったな~と。最後の打席ですよね? やりよったっすね。ああいうところで打てるのが役者ですね。(祝福の連絡は)まだしていないです。そういうのっていっぱい来るじゃないですか、いつかしようと思います。僕は60本いくと思っていた。3冠王ですか? すごいです」

 プロ5年目の今季は5月の交流戦で対戦。村上は同24日にサヨナラ2ランをマークした。一塁手の清宮は3連戦を通じて感じることがあった。

 「怖さしかないですね。絶対に飛んでくるな、と思っていました、本当に(笑い)。常に恐怖感しかない」

 高校時代には歴代最多の通算111本塁打。「清宮世代」を率いる立場で同期の村上らとプロの門を叩いた。ドラフトから5年後。清宮の外れ1位だった村上は、今や世代どころか球界NO1スラッガーとなった。悔しさを感じつつも、清宮は同じ左打者として、自身の成長につなげるためにも村上のすごみを分析した。

 「逆方向であれだけ飛ぶのがすごい。インコースもすごくうまく見える。言い出したら切りがない」

 高校時代から親交を持つ2人。プロ入り前から見てきたからこそ感じる「技」と「体」の変化にも気づいた。

 「逆方向には昔から飛ばしていたので、そこは持ち味かな。やっぱ(体が)デカくなりましたね、一番。あとは(村上本人も)よく言ってますが、トップが深くなった。その変化はすごくあるなと思って見ています」

 今年のオールスターにはそろって出場。清宮は第1戦でサヨナラ本塁打を放ち、MVPに輝いた。初の規定打席に到達し、チーム最多、自己最多の18本塁打を記録したが、同学年の“神”から受けた刺激も大きかったという。

 「刺激しかない。すごい目標ができた。いつメジャーに行くのかなって感じがします。僕はメジャーで見たいです。もう日本はいいだろって感じです(笑い)」

 同学年の獅子奮迅の活躍に、声を弾ませて素直に喜べるのも懐の深さ。村上の驚異的な打棒は、清宮の潜在能力を全解放する一助にもなりそうだ。(田中 哲)

 ◆清宮と村上 清宮の母校・早実と村上の母校・九州学院は年に1度練習試合を行っており、2人は高校時代から連絡を取り合う間柄だった。3年夏には「甲子園で会おう」(村上)、「絶対会おうな」(清宮)とLINEで約束していたが、ともに出場はならなかった。プロ1年目の18年フレッシュ球宴では、清宮が3番、村上が4番でイースタン選抜の中軸を担った。

関連ニュース

【複数写真】高校時代の清宮と村上
【日本ハム】大正製薬とパートナーシップ契約締結 新球場に親子・家族で楽しめる特別エリアを設置
【日本ハム】近藤健介と伊藤大海が東京五輪に続き侍ジャパン選出
【日本ハム】育成・速水隆成が1年で現役引退「一年勝負と覚悟を決めて、全力を尽くしました」
【日本ハム】ポンセ、メネズ、アルカンタラと契約延長合意

記事提供:

スポーツ報知