鷹リリーフ陣を襲った負のスパイラル 大矢氏が改めて感じた「四球の恐ろしさ」

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2022.10.3(月) 06:44

優勝を逃したソフトバンク (C) Kyodo News

◆ 「“2点で逃げなきゃ”という気持ちが…」

 ソフトバンクは敵地でロッテに敗れ、自力での優勝決定はならず。

 加えて楽天生命パークで2位・オリックスが楽天に勝利したため、最終戦を終えて両者の成績がピタリと一致。直接対決の成績により、オリックスが逆転でリーグ連覇を達成した。




 三森大貴の先頭打者弾と柳田悠岐の2試合連続弾で幸先良く2点を挙げたソフトバンクだったが、6回に泉圭輔が山口航輝に痛恨の逆転3ランを被弾。7回にも中村奨吾と安田尚憲の適時打で2点を失い、点差を広げられてしまう。

 8回に相手の守備のミスに付け込んで柳田の適時打で1点を返すものの、なおも二死満塁のチャンスはジュリスベル・グラシアルが遊ゴロで凡退。追いつき、追い越すことはできなかった。

 痛恨の逆転負けを喫し、優勝マジック「1」からまさかのV逸。2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「力尽きたという感じ」と振り返る。

 この日の戦いぶりについては、「先発の板東が5回までなんとか抑えて2-0。ただ、その後に出てきた投手たちが“2点で逃げなきゃ”という気持ちが強かったと思う」とリリーフ陣のメンタル面に注視。

 つづけて「厳しく行こうと思うあまり四球で走者を溜めてしまい、山口に3ランを打たれてしまった。山口の前、井上のところでボールが散らかっていた分、まっすぐで行かざるを得なくなってしまいましたよね。高めのボール球ではありましたが、フルスイングで持っていかれてしまった。やっぱり四球って大きいなと思いました」と語り、プレッシャーの中で走者を背負うことによる重圧のスパイラルが大きく作用したと解説した。


 同じように7回の場面についても、「はじまりはトップの松川への四球ですよね。どんどん自分で苦しい方向に持って行ってしまった」と強調。

 この日がシーズン143試合目。前夜には延長戦を戦っていたこともあるが、「連投だったり、登板がかさんでいる投手も多く、疲労が来ているのかなと言うのも当然ある。ただ、今日だけは頑張ってもらいたかったね」と語った。

 残酷な結果に終わったものの、戦いはまだ続く。1週間後、8日(土)からは西武とのクライマックスシリーズ第1戦が待っているのだ。

 短期間でいかにして切り替え、短期決戦を勝ち抜く準備ができるか。藤本博史監督をはじめ、首脳陣の手腕が問われる。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』




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