【オリックスV記録室】中嶋監督、3人目新人監督から連覇
スポーツ報知
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2022.10.3(月) 05:15
◆パ・リーグ 楽天2―5オリックス(2日・楽天生命パーク)
優勝マジックを1としていたソフトバンクがロッテに敗れ、楽天を下したオリックスが逆転で2年連続14度目(阪急時代含む)のパ・リーグ優勝を決めた。
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◆チーム
▼14度目V オリックスは2年連続14度目のリーグ優勝。前身を含め優勝回数14度は、巨人47度(1リーグ9度、セ38度)、西武23度、ソフトバンク21度(1リーグ2度、パ19度)に次いで4番目。パでは、西武、ソフトバンクに次いで3番目だ。連覇は67~69年3連覇、75~78年4連覇、95、96年2連覇に次いで4度目。9連覇をはじめ連覇が10度の巨人、5連覇をはじめ5度の西武に次いで4度は3番目の連覇回数だ。
▼首位3日で優勝 開幕戦に勝ち、同率1位のあと、9月10日に一時首位。閉幕日の優勝まで首位に立った日数は、たったの3日で優勝した。過去、優勝までに首位の日数が少なかったのは、08年巨人、19年西武の11日が最少日数。首位日数3日で優勝は最も短い。
◆2球団目連続最下位から連覇
▼2年連続最下位から2連覇 20年最下位から2年連続優勝。最下位の翌年にVは9度あったが、最下位→2連覇は、75年最下位から76、77年2連覇の巨人、20年最下位から昨年、今年に2連覇のヤクルトに次いで3チーム目。オリックスは19年も最下位で、最下位→最下位→2連覇は今年のヤクルトに次いで2チーム目だ。
▼11・5差逆転V 5月10、11日に首位の楽天に最大11・5ゲーム差をつけられたが、これをひっくり返して逆転優勝。これまでオリックスの最大差逆転Vは昨年の6ゲーム差で、これを大きく上回ったが、11・5ゲーム差以上を逆転Vは、63年西鉄が14・5差、08年巨人が13差に次いで、96年巨人、16年日本ハムの11・5差と並び3番目の大差逆転Vだ。
▼新人監督Vから連覇は3人目 中嶋監督は監督就任1年目に優勝し、翌年も優勝。新人監督から2年以上連続で優勝は、36年秋、37年春にリーグVの巨人・藤本定義監督、86~88年に西武を3連覇に導いた森祇晶に次いで3人目になる。
▼球団4人目の連覇監督 昨年、新人監督で優勝し2連覇。球団では、67~69年西本幸雄監督が3連覇、75~78年上田利治監督が4連覇、95、96年仰木彬監督が2連覇で藤本監督が4人目。
◆投手
▼5冠王投手で貯金10 山本は15勝、防御率1.68、205奪三振、勝率.750、2完封で、打者の3冠王に匹敵する、投手5冠王。昨年、自身が記録して8人目だったが、2年連続、2度ともに初めてだ。昨年が18勝5敗で貯金13、今年も15勝5敗で貯金10。2年連続で貯金10以上は、17年16勝5敗、18年15勝5敗の菊池雄星(西)以来だが、球団では、40、41年森弘太郎、71、72年足立光宏と山田久志、78、79年山田久志、84、85年佐藤義則に次いで5人目、6度目。チームの貯金11のうち10を稼ぎ出し、エースの貫禄を見せつけた。
◆打者
▼吉田正がけん引 吉田正は昨年は殊勲安打18本だったが今年は(円内数字は殊勲本塁打)、先制12〈6〉、同点8〈4〉、勝ち越し7〈4〉、逆転3〈2〉の30本(16本塁打)。18、19年27本を上回り自身最多をマーク。リーグでは、山川(西)31本に次ぎリーグ2番目だ。昨年は杉本がチームを引っ張ったが、今年は殊勲安打が17本止まり(昨年24本)。杉本の不振を、吉田正が払拭し、打線を引っ張った。(福山 智紀)
◆オリックス・バファローズ 1936年創設の阪急から球団譲渡を受けて88年11月にオリックス・ブレーブスが誕生。その後ブルーウェーブに改称した。地元神戸が阪神大震災に遭った95年にリーグ優勝。連覇した96年は日本一。7年連続首位打者に輝いたイチローが2000年限りで退団。04年に近鉄と合併し、現名称。08年に本拠地を京セラDに一本化。昨季、25年ぶりの優勝。オーナーはオリックス本社の宮内義彦シニア・チェアマン。
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