【ソフトバンク】松田宣浩がファンに別れ「次の舞台でも熱男という言葉をつれていこうと思います」あいさつ全文

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2022.10.1(土) 17:14

試合前の円陣で声出しを務めた松田

◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク―中日(1日・タマスタ筑後)

 今季限りでソフトバンクを退団する松田宣浩内野手がウエスタン・中日戦に「4番・三塁」で出場。2回先頭の第1打席で福島から右前打を放つなど3打数1安打だった。7回の守備に一度就いてから交代。試合後はマイクを握り、いつも通りの明るさでファンに別れを告げた。以下はあいさつ全文。

 まずはですね。今日はたくさんの方にここタマスタ筑後にお集まり頂き、ゲームは最後まで頑張ったんですけど、勝利を届けることができなかったです。

 そして1人の退団する選手のためにこのような素晴らしい最後の舞台を用意して頂いた球団関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

 小久保監督、コーチの皆さん、スタッフの皆さん、そして選手の皆さん、そしてホークスファンの皆さん、本当に17年間、ありがとうございました。

 約3週間という期間、若い選手とともに野球というスポーツを真剣に取り組んでみました。2つ感じたことがありました。

 まだまだ野球が大好きだということ、もう一つはまだまだ体が元気だということです。この2つに気づき、自分は今回、このような決断をしました。

 そしてプロ野球人生の中で決断する時には、必ず王会長の存在がありました。

プロ野球に入った時は監督として、色々なことを学び、色々なことを教えて頂きました。

 2015年のオフにメジャーリーグ移籍か、ホークス残留か、迷っていた時にとにかく来年もホークスでプレーしようと温かいお言葉を頂きました。

 今回も引退するか退団するかという2つで迷っていた中で、王会長から「好きな野球があるんだったら、最後の最後までやりきりなさい」という温かい言葉を頂きました。本当に王会長の存在がありがたかったです。王会長ありがとうございました。

 退団会見の時になかなか言えなかったことで、このユニホームを着て一番印象に残る一打はやはり映像でもありましたが、2014年の最終戦でリーグ優勝を決めた一打です。

 打席に入る前からすごい歓声も覚えていますし、バットに当たってから左中間にボールが飛んだあの感触を今でも覚えています。

そしてサヨナラヒットが決まり、優勝してみんなが自分のところに来てくれている喜びは今でも忘れられません。

 本当にホークスでは色々な経験をさせて頂きました。

 そして2015年、熱男との出会いです。工藤監督に当時、熱男という言葉を(チーム)スローガンに選んで頂きました。

 そこから自分の言葉にして、約7年、本当に熱男という言葉と共にここまで成長することができました。今でも熱男という言葉は自分の中で一番好きな言葉であります。

 次の舞台でも熱男という言葉をつれていこうと思います。

 そして熱男という言葉とともに頑張っていきたいと思います。

 ファンの皆さんにお願いがあります。

 僕が若い時から今日までずっと温かい声援をして頂き、ここまで成長することができました。

 ホークスには若い選手がたくさんいます。来シーズン以降も、その若い選手の成長は、ファンの皆さんの応援で決まってくると思います。若い選手が成長するために来シーズン以降も応援をよろしくお願いします。

 最後になりますが、今回、このような舞台を用意して頂いた関係者の皆さん、ホークスファンの皆さん、そして福岡の皆さん、そして松田宣浩を応援していただいている全ての皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に17年間、ありがとうございました。

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