【ソフトバンク】和田毅、最後の“ダイエー戦士”NPB150勝で2年ぶり22度目の優勝にM1

スポーツ報知

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2022.10.1(土) 05:50

NPB通算150勝のパネルを持つ和田毅(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 楽天1―5ソフトバンク(30日・楽天生命パーク)

 首位ソフトバンクはベテラン・和田毅投手(41)が5回2安打1失点の好投でNPB通算150勝目。マジックを「1」とし、2年ぶりVへ王手をかけた。2位・オリックスは、9回2死三塁から福田周平外野手(30)がセーフティーバントを決めて執念のサヨナラ勝ち。ソフトバンクは1日の西武戦(ベルーナD)に勝ちか引き分けで、2年ぶり20度目(南海、ダイエー時代を含む)のパ・リーグ優勝、1リーグ時代を含めると22度目の優勝が決まる。

 頭上に記念のボードを掲げ、和田は爽やかな笑みを浮かべた。優勝の可能性があった一戦で3回まで無安打に抑えるなど5回2安打1失点の好投。今季7勝目を挙げ、史上50人目のNPB通算150勝(MLB通算5勝)を、史上最年長の41歳7か月で達成した。

 「個人的な目標ではありましたけど、今季最後の登板、しかも大事な試合で達成できてうれしいです」

 9月23日、明石が今季限りでの引退を表明。現役で前身のダイエー時代を知る選手は和田一人になった。引退試合(24日)を翌日に控える明石に和田は聞いた。

 和田「ダイエーのユニホーム持ってる?」

 明石「ビジター(黒)なら持ってます」

 和田はたまたま白のホーム用だけ持っていた。24日の試合前練習で懐かしのユニホームを着て、2人は笑顔で記念撮影。和田は「僕はだいぶピチピチになってましたけど、十何年前のものを着られて良かった。健志(明石)とマッチ(今季限りで退団の松田)に今年がいい年だと思ってもらうためには、優勝しかないと思います」。この日、ウィニングボールは明石から手渡された。最後の“ダイエー戦士”としての誇りを胸に、優勝に王手をかけた。

 貯金は今季最多の13。ナインは試合終了後、球場のビジョンに映るオリックスの試合をベンチから見つめたが、優勝はお預けとなった。藤本監督は「待って見るのも面白いところがあるんやけど、相手待ちじゃなく、明日勝って決めたい」と宣言した。1日の西武戦は引き分けでも優勝が決まる。就任1年目の指揮官がいよいよ、歓喜の瞬間を迎える。(中村 晃大)

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