【ソフトバンク】松田宣浩、退団へ…鷹一筋17年の39歳構想外 現役続行希望で他球団移籍模索
スポーツ報知
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2022.9.28(水) 05:00
ソフトバンク・松田宣浩内野手(39)が来季のチーム構想から外れていることが27日、分かった。本人は退団の意思を固めているとみられ、今後は他球団でプレーする道を模索することが有力。28日にも態度を表明する見込みだ。
松田は05年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。3年目の08年から三塁のレギュラーの座をつかむと、14年には最終戦でリーグ優勝を決めるサヨナラ打を放つなど、派手な活躍でファンを魅了してきた。ホームランを打った後にベンチ前で見せる“熱男”のパフォーマンスを始めた15年には自己最多の35本塁打、94打点を記録。主軸の一人として、チームの黄金期を支えた。
守備でも13年からの7年連続を含む8度のゴールデン・グラブ賞を受賞。侍ジャパンの常連でもあり、13、17年WBC、15、19年プレミア12に出場し、15年には日本の世界一に貢献した。
昨季は通算300本塁打を達成。今季もリチャードら若手との競争を力で勝ち抜き、15年連続の開幕スタメンを射止めた。だが、世代交代を推し進める中で5月以降は出番が激減。7月29日には新型コロナ濃厚接触者の疑いで初めて抹消された。8月5日に再昇格したものの、以降の先発出場は4度だけ。今月8日には再調整のため2軍降格。その際、藤本監督は「9月下旬にも代打とかで来てもらう可能性もある」と話していたが、その後1軍合流には至っていない。
ここまで自己最少の出場43試合にとどまり、打率2割4厘、7打点。自身初の0本塁打で終わる可能性もある。ただ、通算2000安打まであと「169」、1000打点まで「9」に迫っており、節目の記録も目標のひとつになっている。
現在も2軍で声を張り上げ、懸命に汗を流している背番号5。30日からは筑後でウエスタン・中日3連戦が控えており、この試合が「ソフトバンク・松田」の最後の姿となりそうだ。15年オフにはメジャー挑戦の夢を封印し、FA権を行使した上で残留を決断。鷹一筋17年の男が愛着あるユニホームに別れを告げる。
◆松田 宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年5月17日、滋賀・草津市生まれ。39歳。岐阜・中京高、亜大を経て05年大学・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。18年にベストナインを初受賞。通算1910試合で打率2割6分5厘、現役2位の301本塁打、991打点。180センチ、86キロ。右投右打。家族は夫人と1男1女。今季年俸1億5000万円。
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